ですから、まずは薬を飲んで血圧を下げて、心臓病や脳卒中のリスクを軽減するのが最良の一手といえるでしょう。薬を飲んで血圧をコントロールできるとなれば、そこまで厳格な生活制限に取り組まなくても済むという考え方もできます。
日本では、心臓にさまざまなトラブルを引き起こす、いちばんの要因は高血圧です。
血圧が高くなると心臓が血管に血液を送り込む際に、より大きな力が必要となり、それだけ心臓に負担がかかります。
血管にも大きな圧力がかかるので、血管の内壁が傷ついて動脈硬化や瘤化が起こりやすくなります。すると、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、大動脈解離、不整脈といった心臓疾患につながるのです。
血圧の上が145を超えたら
降圧薬を服用したい
現在の日本では4000万人以上が高血圧に該当すると推定されています。治療中の人も1600万人超えと多く、70歳以上の2人に1人は血圧を下げる薬=降圧薬を飲んでいるといわれていますから、血管と心臓トラブルを防ぐためには血圧の管理は避けて通れません。
血圧は病院で計測した場合、「上」の「収縮期血圧120mmHg(ミリメートルエイチジー)未満」かつ、「下」の「拡張期血圧80mmHg未満」が、いわゆる正常血圧の範囲で、「上」が「140mmHg以上」かつ、または「下」が「90mmHg以上」になると高血圧と診断され、その間の数値では、「正常だが高めの血圧」と定義されます。
仮に、自宅で血圧を計測したときに「上145/下95」を超えているようなら、降圧薬の服用を決意して、しっかり血圧をコントロールしたほうがいいでしょう。
現在、日本では大きく分けて主に6種類の降圧薬が処方されています。カルシウム拮抗薬、アンジオテンシン2受容体拮抗薬(ARB=エーアールビー)、アンジオテンシン変換酵素(ACE=エーシーイー)阻害薬、利尿薬、β(ベータ)遮断薬、α(アルファ)遮断薬です。
それぞれ作用機序が違っていて、定期的に血圧測定や血液検査をして効果を確認しながら、組み合わせを変えていくのが一般的です。







