降圧薬の服用中は定期的な診察と
血液検査を欠かさない

 降圧薬を服用した途端に血圧が急激に下がると、血圧の変動に臓器がついてこられなくなってトラブルの原因になります。ですから、降圧薬は種類や量を変えながら1~3カ月くらいかけて段階的に正常なゾーンまで下げていくのが一般的です。

 急激な血圧変動は自律神経の受容体バランスを崩し、その結果として血圧は乱高下し、冬場のヒートショックに代表される致死的な事故を起こしたりするからです。

 降圧薬の作用機序が異なるわけですから、副作用も変わってきます。動悸、頭痛、むくみ、便秘、息切れ、けいれん、めまい、筋肉痛などさまざまで、命の危険がある重篤なものもあります。

 なかには、意欲を低下させる副作用があるタイプもあり、若年者では問題ないのに、高齢者に多めに使うとED(イーディー=勃起障害)や、うつ状態に代表されるメンタルヘルス疾患につながる恐れもあります。

 そのため、50代からその降圧薬を使い始めて効果があるからといって、70歳を過ぎても使い続けるとトラブルが発生するケースがあるのです。

 ですから、降圧薬と正しく付き合っていくためには、先ほどふれたように定期的な診察と血液検査によるチェックは欠かせません。また、副作用の影響が強く出る人には不向きな薬なので、

「いわゆる風邪薬=総合感冒薬を飲むと眠くなる」

「飛行機に乗ったときはすぐに眠りに落ちる」

「好奇心があまり旺盛ではない」

「物事に対する執着心がない」……

 といった傾向がある方は注意が必要です。

降圧薬の服用により
血圧が下がりすぎるのも危険

 ほかにも、降圧薬の服用によって血圧が下がりすぎるケースも危険です。

 降圧薬は何種類かを組み合わせて飲んでいる患者さんも多いので、予想以上に効きすぎてしまう場合があるのです。血圧が下がりすぎると、脳に血液が届かなくなり、めまいやふらつきが起こって転倒したり、ひどい場合は失神や脳の機能不全を招くこともあります。

 したがって、降圧薬を飲んでいる人は、毎日の起床時と就寝前に自分で血圧を測って状態を確認しましょう。