「自分勝手な解釈」を捨て
筆者の思考をトレースする

このように、記述問題で高得点を狙うためには「自分の知っている言葉の意味」を一度脇に置く勇気が必要です。

筆者が独自の定義を与えた言葉は、いわばその文章の中だけで通用する「合言葉」のようなもの。その合言葉を正確に解読し、一般的な言葉へと翻訳してあげることで、あなたの解答の客観性は一気に高まります。

鉤括弧の周辺に潜む
「言い換えのヒント」を逃さない

筆者は言葉を独自の意味で使う際、必ずその近くで説明を補足しています。「つまり」「言い換えれば」といった接続詞の後に注目するのはもちろん、具体的なエピソードや対比関係の中にもヒントは隠されています。

この「周辺探索」の習慣が身につくと、初見の難しい文章でも迷わずに正解のパーツを見つけ出せるようになります。

採点者を唸らせる
「情報の具体化」というテクニック

単に「自分探し」と書くのではなく、「外部評価をリセットするための旅」と具体化する。このひと手間で、採点者は「この受験生は文脈を完璧に理解している」と確信します。

抽象的なキーワードを具体的な説明に置き換える力は、記述の解像度を上げ、部分点狙いではない「満点解答」を勝ち取るための最大の武器です。

語彙力ではなく
「論理的発見力」を磨け

このトレーニングを繰り返すことで、単なる暗記としての語彙力ではなく、文脈から意味を導き出す「論理的発見力」が養われます。

これは国語の試験だけでなく、将来複雑な情報を整理し、他者に伝える際にも役立つ一生モノのスキルです。

筆者の意図を正確に捉え、誰もが納得する言葉で表現する。その積み重ねが、あなたを合格へと導く確かな力となります。

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。