年収7万5000ドルや15万ドルの人が、まだ自分のフライトの予約や、面談のアポ取りやコピー取りや食料品の買い出しをしているとしたら、何かがまちがっている。その時間をもっと他の活動――自分自身もより大きな充実感を得られ、結果にも大きく貢献する活動――に振り向けなければならない。
また、人に任せることができるかどうかも効率を考えるうえでのポイントだ。
では、なぜ人に任せることが難しいのだろうか?多くの人の意見はこうだろう。
「人に手順を教えるのが大変なのだ。自分でやったほうがよっぽど早い」
多くの場合において、これはある意味そのとおりだ。だが、それではあまりにも近視眼的すぎる。もちろん最初は、時間を取って仕事の手順を教えなければならない。だが、長い目で見ると、任せられる仕事を人に任せれば、その分時間の余裕ができ、自分の専門性を伸ばすことにより多くの時間を充てられるようになる。
自分が引き受ける仕事は
全体の10%だけでいい
完璧主義者は、人に仕事を任せたがらないことが多い。完璧主義にはよい面もあるが弊害も多い。
最後の5%の完璧のために自分の時間の50%を費やすとしたら、それこそ時間とエネルギーの無駄遣いだ。100%完璧でなくても、95%でよしとしなければならないものもあるということを受け入れなければならない。
また、非常に込み入った仕事もいくつかのシンプルなタスクに分解することが可能だ。多くの場合、知識やクリエイティビティが求められるのはタスクのわずか10%程度だ。
この10%は自分が引き受けるべき部分だが、残る90%は比較的シンプルなタスクであるため、タスクの細分化をした後は人に任せることが可能だ。
そして、常に意識しておくべきなのは、自分の体はひとつしかないということだ。何かひとつのことに集中している間は他のことはできない。その意味で、人に仕事を任せられるスキルは効率を考えるうえで必須と言える。
だが、このスキルは訓練しないと身につかない。







