世界的な成功を収めた偉人たちは、幼少期から優秀だったのだろうか?スティーブ・ジョブズ、ラリー・エリソン、テッド・ターナー、ウォーレン・バフェット、彼らの若き日を振り返ると、ある意外な共通点が見えてきた。成功する人が持っている資質とは?※本稿は、社会学者のライナー・ツィテルマン著、国枝成美訳『巨富を築いたビリオネアの思考法』(アルソス)の一部を抜粋・編集したものです。

ジョブズの頑なな性格は
学生時代から変わらない

ジョブズ、バフェット…世界の成功者に共通する、子ども時代の「意外な特徴」スティーブ・ジョブズ氏 Photo:SANKEI

 成功者の多くは、その幼少期や青年期に、支配的な立場の人との激しい議論のなかで自己を主張することを学んでいる――そしてその能力は彼らのその後の人生で大いに役立った。

 スティーブ・ジョブズは幼少時から反抗心が強く、養父母や教師との揉め事が絶えなかった。態度の悪さや粗暴さが原因で学校からたびたび停学処分を受けている。宿題は時間の無駄だと言ってやらなかった。

「学校では暇を持て余していたからな。悪ガキになっていったんだ」とジョブズは言う。不良グループのリーダーになり、爆弾をしかけたり、教室にヘビを持ち込んだりしていた。

「3年生のときの僕たちのやんちゃぶりはすごかったよ。先生は相当こたえていたと思うよ」

 養父母は頭を抱えた。ジョブズがもう学校には行かないと宣言すると、引っ越しを決めた。

 伝記の著者は言う。

「すでに11歳にしてジョブズは、養父母に引っ越しを納得させるだけの意志の強さがあった。彼のトレードマークである激しさ、ひとつのことを突きつめる性格は、すでにこの頃からはっきりと表れていた。これらは後に彼がさまざまな障害を吹き飛ばす拠り所となった」