なぜ、うまくいっている経営者の多くは神社に通うのか?そこには科学的な理由があると私は考える。神社という、清掃が行き届き、自然に囲まれた場所に身を置くと、私たちの脳内ではセロトニンやオキシトシンといった、心身を安定させる神経伝達物質が分泌されやすくなる。つまり、神社に行くと理屈抜きで「気持ちよく」なり、「気分がアガる」のだ。

 気分がよくなれば、思考がポジティブになり、行動が変わる。行動が変われば、当然、結果も変わってくる。これこそが「ご利益」の正体であり、「運のいい人」になるメカニズムだ。さらに言えば、「ここに来たから大丈夫」と思い込む「プラシーボ効果」も、馬鹿にはできない。自分を信じる力が、ビジネスのパフォーマンスを最大化させるからだ。

 では、そんな激動の2026年、ビジネスパーソンはどこの神社に参拝し、どのような「気」をチャージすべきなのか。

 神社マニアで、マーケティングの観点からも研究している私が、2026年にまず行くべき「最強の神社ベスト7」を紹介しよう。

 まずは第7位から。

上賀茂神社(京都)上賀茂神社(京都) Photo:PIXTA

【第7位】上賀茂神社(京都)

~「午年」の最強聖地!コンセプトが完全に合致~

 第7位は、京都市北部、神山のふもとに鎮座する上賀茂神社だ。正式名称は賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)。下鴨神社(賀茂御祖神社)と並んで京都を代表する古社で、境内全域が世界遺産になっている。

 オススメの理由は、マーケティングでいう「コンセプトの合致」だ。2026年は「午年」。そしてここは、ご祭神降臨の際に「馬を走らせて祭りを行え」との神託があった「馬の聖地」。これ以上の整合性はない。特に日祝日には本物の神馬「神山号」に会えるのも嬉しい(※季節・体調等による)。リアルな干支の動物に触れ合い、その年の「時の運」を味方につけるには、最適な場所だ。

上賀茂神社 ならの小川と舞殿上賀茂神社 ならの小川と舞殿 Photo:PIXTA

 上賀茂神社の散策のポイントは、境内を流れる「ならの小川」などの清流だ。そのせせらぎを聞くだけで脳のノイズが浄化される。仕事で疲れた時こそ、ぜひ訪れたい神社だ。門前の焼餅屋「神馬堂」の焼餅は、午前中で売り切れることもある超人気店だが、もし開いていたらラッキー。香ばしい焼餅を頬張り、運のよさを噛み締めよう。