曇ったままの窓冬場、窓が曇ったままで運転するのは非常に危険。フロントウインドーだけでなく、サイドウインドーの曇りもドライバーの視界が妨げられて、事故のリスクが高くなる Photo by Yusuke Uemura

寒い日に、クルマのウインドーが曇って視界が悪くなった経験はありませんか?フロントガラスだけでなく、サイドウインドーの曇りも安全運転の大きな妨げになります。冬場、クルマの窓はなぜ曇るのか。また、ウインドー清掃のコツ、乗車時の注意点、そしてエアコンやデフォッガーなど車載装備の正しい使い方まで、冬のドライブを安全・快適にする曇り対策を解説します。(ライター・プランナー 植村祐介)

冬場、クルマを運転していて地味に困ることといえば……

 12月、いよいよ本格的な冬がやってきました。寒い朝にクルマに乗り込むと、シートもハンドルも冷え切っていて、暖房が効きはじめるまではしばし辛い時間です。それでも、いったん車内が暖まれば、目的地まで快適に移動できます。

 ただ、雨の日や雪の日に、クルマのウインドーに曇りが出て、困った経験をした人もいるのではないでしょうか。

 フロントウインドーが曇ると、進行方向の状況が見えづらくなります。サイドウインドーが曇ると、その向こうにあるサイドミラーを通じての後方確認も難しくなります。

 さらにリアシート左右のサイドウインドーが曇ってしまうと、交差点を右左折するときの死角が大きくなります。

 これらはもちろん、安全運転に支障をもたらし、放ってはおけない事態です。

 ひとりで運転しているとき、タオルなどで拭いてなんとかなるのは、手の届く範囲、つまりフロントウインドーの半分くらいと、運転席側のサイドウインドーだけです。手の届かない助手席側やリアシート左右のサイドウインドーの曇りをタオルで拭うことはできません。そんなとき、どうすればいいのでしょうか?