Grokにはモバイルアプリもあるが、ここではコンピュータのWebブラウザから使えるWebアプリで説明していく。

X(旧Twitter)プラットフォームに統合されている生成AI「Grok」X(旧Twitter)プラットフォームに統合されている生成AI「Grok」。Webアプリでもモバイルアプリでも、画像や動画を生成できる 拡大画像表示

 ちなみに、今では静止画(以下、画像)と動画を両方生成できるサービスが大半で、画像に対してプロンプトで動きを与える機能も常識化しており、Grokも例外ではない。そこで、まず、画像生成機能を動画生成に役立てるやり方と、6秒を超える動画をカット割りなしで生成させる方法について説明しよう。

まず静止画を作り、次に動きを付ける

 動画は、プロンプトからいきなり生成することもできるが、もしも意図通りのものが生成されなかった場合のコスト(この場合には、時間的な無駄や無料クレジットの消費)が大きい。そこでおすすめしたいのは、まず画像を生成し、納得のいくものに動きをつける、という作り方だ。この方法なら、そうした無駄なコストを最小化することが可能になる。幸いGrokは、画像生成では1つのプロンプトから複数の候補イメージをごく短い時間で生成してくれるので、ストレスを感じずにその中から適したものを選択できる。

 なお、Grokの動画生成機能は、静止画をアップロードすると自動でAIが適当と判断した動きを自動的に与える機能が標準状態ではオンになっているので、画面左下のアカウント名から設定を呼び出して、オフにしておこう。そうしないと、貴重な無料クレジットが1つ消費されてしまうので要注意だ。

GrokにログインしたらCreate Imageを選択し、設定で自動ビデオ生成を無効にしてからプロンプトを入力GrokにログインしたらCreate Imageを選択し、設定で自動ビデオ生成を無効にしてからプロンプトを入力。アスペクト比を選び、画像生成になっていることを確認して生成すると、複数の候補イメージが表示されるので、その中から適したもの(ここでは左下)を動画化していく 拡大画像表示