対話形式で人間の質問に回答するChatGPTのほかにも、画像や動画、音声など、さまざまなコンテンツを生成できるAIが実用化されている。いまやあらゆるものが自動ででき、しかも日々進化中だ。特集『生成AI大進化』(全19回)の最終回では、その代表的な26サービスを特徴と共にまとめた。
画像、動画、音声、プログラム…
いまやなんでもAIで作れる
10月初旬、AIが作った80年代風Jポップの曲の完成度があまりに高いとSNS上で話題になった。YouTubeにアップされている「AIが奏でる80s Style Jpop / AI plays 80s」は9月10日の公開から1カ月半で、19万回以上の再生数を記録している。
生成AIというと、ChatGPTのようなテキスト生成をまず思い起こすところだが、イラストなどの画像や動画、そして音楽と、いまやさまざまなコンテンツを生成するサービスが登場している。
音楽に関しては、音楽理論や作曲技術がない初心者でも、ジャンルやスタイルを指定することでオリジナルの音楽を生成することができる。代表格であるSuno AIの場合、どんな曲にしたいかを言葉で指定するだけだ。例えば「失恋した人を励ます曲」や、歌詞の断片をキーワードで入れるだけで、すぐに曲を作ってくれるのだ。また、自作の歌詞があるなら、それを基に曲を付けてくれる。歌詞を書けないならテキスト生成AIに頼ってもいいし、完成した曲に画像や映像を付けたいなら、テキストプロンプト(指令)に基づいて画像生成・動画生成AIが作ってくれる。
いずれも初心者が見よう見まねで作る作品よりハイクオリティーなものを即座に生成してくれる。ほかにもプログラマーの間では、指示内容を基にAIにコードを生成してもらったり、別のコードを提案してもらうことで開発作業を効率化することはすでに日常的に行われている。
次ページでは、テキストや映像からコード生成まで、タイプ別に代表的な26サービスを特徴と共にまとめた。