そして、提案された個々のプロンプトの内容を吟味して必要に応じた調整を行い、先の画像からの動画生成や、動画の延長方法と組み合わせることで、目的の動画を短時間で作れるようになる。

ストーリーものの動画をAI生成する場合には、まずシーンごとのプロンプトを生成AIに考えさせ、それを意図に合わせて加筆・訂正して使うと時短になる。これはChatGPTの出力例だが、自分が使い慣れた生成AIに考えさせてもよいストーリーものの動画をAI生成する場合には、まずシーンごとのプロンプトを生成AIに考えさせ、それを意図に合わせて加筆・訂正して使うと時短になる。これはChatGPTの出力例だが、自分が使い慣れた生成AIに考えさせてもよい
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これから社会人になる世代は、動画生成も当たり前になる

 今回紹介した手法は、実は、筆者が大阪女学院大学・短大のコンピュータクラブの生成AI演習で、学生たちに教えているものとほぼ同じだ。学生たちはまさにこのようなやり方で動画をつくる方法を学び、身につけている。

 これから社会に巣立っていく学生たちは、やがて仕事でもこうした動画を当たり前のように作り、実用目的で活用していくことだろう。すでに社会人である読者の皆さんも、習うより慣れろで実践してみてほしい。まさに「案ずるより産むが易し」だとわかっていただけるはずだ。

大阪女学院大学・短大のコンピュータクラブの演習のためにAI生成した「欲張りなキツネ」の作例。これからの学生は、この程度の動画ならば簡単に作れる能力を持って社会に出ていくことになっても不思議ではない