私立高校や大学の無償化
僕は、意味がないと思う

――教育への投資に関しては、私立高校の無償化など支援は広がっていますね。

 僕は、その支援は意味がないと思いますけどね。私立学校とは、相応のお金を払って行くところ。私立と公立、それぞれの役割がある。無料になった私立に人が流れて公立が定員割れする、なんて本末転倒も甚だしい。だったらその金で公立教育の質を上げろよ、と。

 大学の無償化も本当に必要ないと思っていて、そのお金があるなら専門学校や高専にも投資すべきだし、学校の先生の給料だって上げないと、いい人材が集まらない。

――教育への投資問題は、留学支援サービスの経営者としても考えていることがありますか?

 まず、留学に行ける人のパイがなかなか変わらない。増えていないし、減ってもいない。最近は国や自治体からの資金援助も増えてきましたが、やっぱりまだ海外で教育を受けられる人は限られている

 もちろん全員が海外で教育を受ける必要は全くないんだけれども、せめて行きたいと思った人が行ける環境、留学が選択肢に入ってくる環境にはしたい。

 だから26年は、より多くの機会提供にチャレンジします。テスト対策に関しては、なるべく低コストで出来るように模擬試験プラットフォーム「MockBank」を1月にリリースします。ぜひ期待してほしいです。

岸谷蘭丸が「都心のマンションを買いまくる外国人」に伝えたいこときしたに・らんまる/「MMBH留学」代表。実業家・インフルエンサー。2001年7月7日生まれ、東京都出身。幼い頃に小児リウマチを発症しながらも治療を経て回復。中学受験を経て入学した早稲田実業学校中等部卒業後、渡米してニューヨークの高校へ進学。1年で単位を修了してプリンストンの高校に編入。大学受験では米・フォーダム大学に合格するも、浪人をすることを決意。翌年イタリア・ボッコーニ大学に進学。2021年に「柚木蘭丸」としてSNS活動を開始し、2024年に俳優・岸谷五朗、ミュージシャン・岸谷香の長男であることを公表。本名での活動に切り替え、TBS『Nスタ』や『ABEMA Prime』などでコメンテーターを務める。2023年には友人とともに海外大学受験支援サービス「MMBH留学」を設立し、英語指導や出願支援を展開、教育事業にも注力している。 Photo by Shogo Murakami