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今回のテーマは「職場の人間関係が悪化したときの対応」です。職場の人間関係がこじれてしまったとき、その状況をさらに悪化させてしまう「二流の人」と、うまく修復し、むしろ関係性を深める「一流の人」とでは、その対応に明確な違いがあります。(人材研究所ディレクター 安藤 健、構成/ライター 奥田由意)
職場の人間関係が悪化、
解決する「3つのポイント」
まず大前提として、職場の人間関係は、単なる「気が合う・合わない」といったレベルの話で済むものではありません。組織において最も重要なのは「インフォーマルネットワーク(非公式なつながり)」です。
インフォーマルネットワークとは、日常のちょっとした雑談、報告・連絡・相談のスムーズさ、あるいは「困ったときはお互い様」という助け合いの雰囲気など、目には見えない信頼関係の網の目を指します。
これに対し、フォーマルなネットワークとは、組織図によって明示されている「私は○○チームの所属で、上司は○○さん」といった指揮命令系統がはっきりしている関係です。
しかし、組織はフォーマルネットワークだけで円滑に回るわけではありません。
例えば、上司から指示を受けたとき、フォーマルな指揮命令系統の上では「言うことを聞く」のが当然です。でも、その上司とのインフォーマルな信頼関係が築けていなければ、「最低限言われたことしかやりたくない」と思うかもしれません。
逆に、信頼関係があれば「この上司の期待に応えたいから、指示以上のことをやろう」と思うかもしれません。これは上司部下という縦のラインだけでなく、同僚同士の横のラインでも同じです。
このインフォーマルネットワークが機能していないと、まず、誰にも助けてもらえません。ちょっとしたミスをしても誰にも相談できず、それがやがて大きなトラブルに発展したり、一人で業務を抱え込んでしまったりします。
次に、情報が回ってこなくなります。仕事で成果を出すためには、いかに重要な情報に早く触れられるか、つまり情報の「量」と「速さ」が極めて重要です。インフォーマルな関係が希薄な場合、この重要な情報が自分まで回ってこず、結果として判断を誤ったり、対応が後手に回ったりして、評価を下げてしまうことにもつながります。
そして何より、私たちは1日の大半を職場で過ごします。その長い時間の中で孤立感を感じ続けるのは、精神衛生上よくありません。モチベーションは低下し、「会社に居づらい」「仕事に行く足取りが重い」といった状態に陥ってしまいます。
つまり、人間関係の悪化や希薄化は、個人の問題に留まらず、チーム全体の生産性を直接的に引き下げる、重大な「組織の問題」なのです。







