1月に入って、とうとう就職活動が本格化してきましたね。
『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、なぜ就活は人を追い詰めるのかについて著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

なぜ就活は人を追い詰めるのかPhoto: Adobe Stock

就活がしんどい理由

1月に入って、とうとう就職活動が本格化してきましたね。本選考のエントリーシートを準備している人もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、就活はなぜ人を追い詰めるのかをテーマに、気を病まないためにはどうしたら良いのかを考えます。

まず、就活がしんどい理由の1つは、内定の「勝負がつくタイミング」がバラバラなことです。

同じ学年で同じスタートを切ったはずなのに、4月に決まる人もいれば、夏まで決まらない人もいる。すると、どうしても「早く決まった人が偉い」みたいな空気が生まれます

これが受験と大きく違う点です。受験は基本、合否が出る時期がだいたい揃っています。だから「この人は1月に受かった」「自分はまだ決まってない」という比較が起きにくいのです。決まるタイミングに優劣がつきにくい構造なんですよね。

一方で就活は、周りの内定報告がSNSやグループLINEで流れてくることもあります。決まった人は就活の話題から降りていき、残った人だけが情報の海で泳ぎ続ける。この構造だけで、かなり精神的に削られます

しかも、決まった人は余裕が出るから見え方も変わります。

「就活なんて大丈夫だよ」
「自分らしくやれば受かるよ」

こういう言葉が、悪気なく刺さることもあります。遅れている側は「自分らしくやって落ちてるんだけど」と思ってしまうのです。

就活が追い詰めるのは、能力差というより、タイミング差が可視化されすぎるから。まずこの前提を知っておくだけで、「自分だけが弱いからだ」という誤解は減ります。

何をもって評価されているか分かりにくい

就活がしんどいもう一つの理由は、評価基準が見えにくいからです。落ちたときに「何が悪かったのか」が分かりません。分からないから、自分の存在ごと否定された気がしてしまうのです。

受験だと、勉強時間が足りなかった、本番で時間配分を間違えたなどと結論を出しやすいです。悔しいけど、原因が分かる分、納得できる。

でも就活は違います。ESが悪かったのか、面接が悪かったのか。面接なら、話し方か、内容か、表情か、相性か。
どれか分かりません。しかも企業は基本、落とした理由を教えてくれないのです。

この「理由がブラックボックス」な状態で不採用を繰り返すと、人はどうなるのでしょうか

原因を自分の内側に探し始めます

「自分の性格がダメなのか」
「自分の人生が薄いのか」
こうやって、就活の結果がアイデンティティに直結しやすくなるのです。

本当は、落ちた理由が「能力」ではなく「相性」や「枠」だったりもします。ただ、その説明がないから、全部自己否定に変換される。この構造が、就活を必要以上に残酷にしています。