「ごめんなさい。それだけは」キスを拒むトキ

 朝早くからなんやかんやいろいろありまして。ようやく出勤。

 第72回はシーン数が多い。いろんな人が出てきてエピソードが詰め込まれている。でもひとつひとつがたわいないことばかり。第69回がワンシーン15分だったのとはえらい違い。このように緩急があるのが飽きないひけつかもしれない。

 専属車夫・永見剣造(大西信満)が錦織(吉沢亮)により雇われていた。

「不器用ですけん」と高倉健のようなことを言う車夫。

 出かけに、ヘブンはトキにキスをしようとするが、トキは驚いて、「きゃあ」と避けてしまう。

 キスという行為も名称も知らなかったトキに「頬への口づけは、西洋では親しい人への挨拶(あいさつ)」と錦織が説明する。

 つまり、昨晩はトキが先に眠ってしまい、ひじが当たるとか挟まるとか何もなかったということと想像できる。まあ、そんなこと想像しなくてもいいのだが。

「ここは日本ですけん」とトキはキスを拒むが、ヘブンは「西洋、やり方も願います」と譲歩を要求する。

「ごめんなさい。それだけは」

 ヘブンは一生懸命、日本のやり方に従おうとしているのに、トキは「先生」呼びもやめないし、キスも受け入れない。ヘブンは不機嫌な様子で出かけていく。

 翌朝、さっそく梶谷の記事が新聞に掲載された。

「ヘブン先生、松江大好き、正座大好き。魚の小骨取り大好き。日本人より日本人であると豪語された」と書いてあった。

 今度は江藤県知事(佐野史郎)も引っ越し&結婚祝いにやって来た。県知事がじきじきに訪問するとはすごいことで恐縮しまくりの松野家。

「だんだん」と島根の方言を発する県知事。

 “ただの松江市民”も新聞を見て、大挙してきた。松野家と異国人ヘブン家の婚姻は、いま松江で大注目なのだろう。

「しかし、うちのおリヨ(北香那)をお断りになったときには、まさかご家族をお持ちになるとは思いもよりませんでしたが。まあ、これも出雲の神様の縁結びですわ」と言う江藤。嫌味なのか本気なのか、わからないが。

 自分の娘には異国人と結婚して苦労してほしくなかったから安堵(あんど)のうえ、トキと結婚したことで優秀な英語教師が日本に残ってもらえたことで一石二鳥、内心ほくほくなのかもしれない。

「おリヨさん、元気ですか」と尋ねるヘブン。正座している足の裏がもじもじ。

 そのリヨから引っ越しの祝いは下駄(げた)。さらに足の裏もじもじ。

 正座って日本人ですらなかなか難易度が高い座り方で、ヘブンが無理している気持ちが痛いほどわかる。

 ちなみにリヨ役の北香那は現在、NHKで夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」に主演中だ。クセの強いキャラでこちらもおもしろい。