お金以上に重視すべきは健康、人間関係、自己決定なのです。
とくに興味深いのは、自己決定です。
自己決定によって進路を決定した人は、成果に対する努力を惜しまないため、責任や誇りをもちやすく、達成したことによる幸福感が高いことがわかったそうです。これは、小さな自己決定においても同様です。
たとえば、いまからとりかかろうとしていたのに、「早く仕事をしなさい」などと上司から言われ、やる気を奪われた……そんな経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
人間は、生来的に自分の行動や選択を自分で決めたいという欲求が備わっています。
しかし、それを強制されたり奪われたりすると、それが自分にとってプラスの提案であっても無意識に反発的な行動をとってしまいます。こうした現象を、「リアクタンス」と呼びます。
『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード…科学的に証明されたすごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました』(堀田秀吾、SBクリエイティブ)
車を運転しているときに、横から「もっと早くブレーキを踏んだほうがいい」などと言われると嫌気がさしてしまうのはリアクタンスによるものです。
対照的に、たった1人でも気もちよく運転できれば「最高のドライブだ」と「自己肯定感」は上がります。これこそまさに、リアクタンスと自己決定の違いです。
裏を返せば、リアクタンスが起こる前に、「自分でこのチョイスをしたんだ」と考えることができれば、幸福度を上げることができるというわけです。
運ばれてきた料理を見て、「想像していたのとは違う」と思って食べるよりも、「想像していなかった料理がきたけど、私はこれと巡り合うためにチョイスしたんだ」と思って食べたほうが、自分の幸福度を上げられます。
自己決定として解釈する癖をつけるようにしてみてください。







