このアプリの一番の強みは、簡単な操作性。
「開始」ボタンを押すと、表示された円グラフの線部分が、時間の経過とともに少しずつ縮んで、消えていきます。
線は25分ですべて消えます。この線が消える、もしくはタスクが完了したら5分間休憩を取って次のタスクへ。
一度「開始」ボタンを押したら25分経過するか、タスク完了まではスマホを“触らない”こと。
それだけでなく、タスク以外のこともしません。仮に話しかけられたり、電話があったりしても、進行している間は一切の例外を作らないのです。
実際に始めてみると、不思議なことが起きました。
円の線が2分の1ほど消えたころ、ユイさんは数字の羅列に没頭しています。
「あと10分」の意識はあるのに、ペンを置きたい衝動もスマホを見る誘惑もない。
“触らない”というルールが、逆に心を静める防波堤になっていたのです。
ゴールが見えるだけで
集中力は持続してくれる
25分後、スマホが軽く震えました。
ユイさんはキーボードから手を離し、深呼吸して立ち上がり、肩を回します。それだけの短い儀式。たった5分の休憩でも、目の奥の霞かすみが取れ、指先の温度が戻るのを感じます。
そして再び「開始」をタップ。
これを2回、3回と繰り返し、夕方には予定より30分も早く仕事が終わりました。
ユイさんは言います。
「『あと少し』が“見える”だけで、不安も退屈も薄まるんですね。触らないから“集中を中断する犯人”がいなくなるんだと気づきました」
デスクワークで、どうしても集中が続かないとき、次の5ステップを試してみてください。
(1)円型のタイマーアプリ、「シンプルな『ポモドーロタイマー』」を起動。スマホは機内モードにします。
(2)タイマーは25分に固定。一目で残り時間がわかるように、画面は手の届く位置に「縦置き」します。
(3)途中で一切触らない。通知が出ないように、また音もゼロにします。
(4)タイマーが鳴ったら休憩。必ず立ち上がり、伸びをして、5分休憩します。
(5)3セット実行。3セットが終わったら、感じた変化をメモします。
円が縮むシンプルな映像は、「いまここ」に残り時間を閉じ込める、砂時計のようなものです。他のことをしないことが、集中を守る盾になります。
もし首や肩が軽く、作業が少しだけ早く終わったなら、その静かなタイマーは、あなたの新しいビジネスパートナーです。
『ポストが怖くて開けられない!発達障害の人のための「先延ばし」解決ブック』(柏本知成、サンマーク出版)







