それらは、1)自信を失っている(ハザード比1.51)、2)問題に立ち向かえない(同1.49)、3)他人に対するやさしさや愛情を感じない(同1.44)、4)常に緊張や不安を感じている(同1.34)、5)仕事や作業の進め方に満足できない(同1.33)、6)集中できない(同1.29)、である。一方で、睡眠障害、自殺念慮、抑うつ気分といった他の症状は、認知症リスクと有意な関連を示さなかった。

脳を刺激する経験の減少に
つながる可能性がある

 研究グループは、これらの6つの症状は、社会的関わりの減少や、脳を刺激する経験の減少につながる可能性があり、その結果、損傷や疾患の影響を受けた場合でも脳が正常な思考を維持する能力が低下する可能性があると指摘している。

 論文の上席著者であるUCLの社会疫学教授のMika Kivimäki氏は、「うつ病には単一の形があるわけではない。症状は多様で、不安と重なり合うことも多い。われわれは、こうした微妙な症状パターンにより、認知症の発症リスクが高い人を明らかにできることを示した。この知見は、より個別化され、効果的なメンタルヘルス治療へとわれわれを1歩近付ける」と述べている。

 ただし、研究チームは、これらの結果を確認するためにはさらなる研究が必要だとしている。

 英アルツハイマー病協会の研究・イノベーション部門アソシエイトディレクターであるRichard Oakley氏は、認知症とうつ病の関係は複雑だと指摘する。

 同氏は、「この新たな観察研究が、認知症とうつ病の関連を解きほぐし始めている点は心強い。それでも、うつ病の人の全てが認知症を発症するわけではなく、また、認知症の人の全てがうつ病を発症するわけでもないことを忘れるべきではない」と話している。(HealthDay News 2025年12月22日)

https://www.healthday.com/health-news/neurology/specific-symptoms-of-middle-age-depression-tied-to-later-dementia-risk

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