ステーキ食べてだじゃれ

 福岡には「ててっぽっぽ」という言葉があって、それが「不器用な人」という意味だということだ。先週(第15週)から登場した車夫・永見(大西信満)の口癖は「不器用ですけん」だった。高倉健さんのパロディかと思わせて、二重三重に意味が込められているとしたら、すごい。

 松野家で、日本滞在記完成記念パーティーが行われる。山橋が腕によりをかけた西洋料理を早くも松野家全員が食す日が来たのだ。

「ではたくさん食べてたくさん笑いましょう」と乾杯しておいしいワインをいただいているとまた梶谷(岩崎う大)が取材にやってくる。これから毎日、ヘブン先生を追うことにしたと勝手に決めていた。

「市民はヘブン先生が大好きですけん (新聞が)売れますよきっと」と言われ、ヘブンは正座と小骨でひどいめにあったからいやだと拒絶するが、そんなことで引く梶谷ではない。「こりゃいきなり大物」とパーティーのネタをじっと見学する。

 錦織「新聞に載ると思うと調子が狂ってしまいますね」
 フミ(池脇千鶴)「ただでさえ初めての西洋料理なのに。ドキドキしちょるけん」ここでもオノマトペ!

 へんなプレッシャーに押し黙ってしまう一同に、梶谷は業を煮やして質問をはじめる。だが、出てきた答えがありきたりで気に入らない。トキに牛のステーキの味を聞くと。

「えっと牛のステーキは…ステーキは…素敵(すてき)なお味でございます」

「頂戴(ちょうだい)しました。これは使えるのう」とだじゃれに満足する梶谷。

「よかったーなんだか安心した」とみんなもホッとする。

「よかった」とヘブンも安堵(あんど)。

 ほんとにこれでいいの? 釈然としないまま、ほのぼのした劇伴で15分の終了。サブタイトルにある川の向こう問題はまったく出てこなかった。

「テテポッポ!カカポッポ!」高石あかり&トミー・バストウの“宇宙人ペンギンダンス”が神回だった〈ばけばけ第76回〉
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