脳に疲労を溜めないためには、限られた時間内で、要領よく作業をこなすことが大切になってきます。ボトムアップ処理は、丁寧に、かつ確実に情報を積み上げることができますが、1つの判断や行動に多大な時間と労力を要することになり、脳に疲労が溜まります。

 トップダウン処理の場合は、100%確実に結果を出せるわけではないかもしれませんが、知識や経験を重ねるごとに精度は上がっていくため、時間も労力もそれほどかけずにゴールにたどりつきやすくなります。この能力は加齢によって低下しにくく、むしろ経験によって向上します。

 はじめは1品ずつ、つくり方を確認しながら料理していたのが、徐々に「今晩の献立」を想定して、数品を同時にてきぱきとつくることができるようになりますよね。トップダウン処理の能力は、このように進化させていくことができるのです。

 この「全体を俯瞰してから作業を進める」というトップダウン処理を習慣化すると、日々の仕事でも大いに役立ちます。やらなければならないことの全体像を把握し、重要度が高いものから優先的に処理を進めていく。仕事が効率よくはかどり、疲労を減らすこともできるようになるでしょう。

「TO DOリスト」は
公私混同するほうがいい

 日々の業務では、重要案件から優先的に処理を進めていくために、ぜひ「タスクの絞り込み」も習慣化してみてください。職場の上司や同僚から次々と頼まれることを順番通りにこなすのではなく、俯瞰して重要度を判断してから取りかかることが有効です。

 日頃から「TO DOリスト」をつくっている人も多いかもしれませんが、私がおすすめするのは、やることをリストアップした上で、さらに重要なものから点数をつけていくこと。疲労に「オン・オフ」は関係ないため、仕事のタスクだけでなく、プライベートなタスクまでリストアップすることもポイントです。