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室温は28℃に、TO DOリストでやることを管理、すべてのタスクに全力投球…。こんなビジネスマナーを守って真面目に頑張る人ほど、仕事で成果を出しづらい。脳のリソースを無駄に消費し、生産効率の低下を招いているからだ。仕事を賢くこなすには、科学的知見に基づいた脳の効率化が必要。疲労の専門医がそのイロハを教える。※本稿は、東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身『世界一眠らない日本に疲労専門医が伝えたい お疲れ日本人の本当の休み方』(Gakken)の一部を抜粋・編集したものです。
温度は生産効率に
大きく関わる
自律神経をできるだけ疲れさせずに作業を進めていくには、室内環境がかなり重要です。とくに、温度は生産効率に大きく関わってきます。
どのような環境にあっても自律神経は脳の温度を安定させ、脳に酸素と栄養を絶えず供給するために、24時間、働き続けています。夏のように高温多湿だと、自律神経は脳温度を維持するため、心拍、血圧、呼吸や発汗などの調整でフル稼働し、クタクタに。
逆に、冬は寒すぎると内臓機能や血流が低下してしまうため、体を震わせ発熱を促します。エアコンで適度な室温をキープしていれば、自然とホメオスタシス(編集部注/恒常性)が保たれ、自律神経の疲労蓄積を回避することができるのです。
従来、夏は、クールビズの観点からエアコンの設定温度として「28℃」が推奨されていました。しかし一方で、環境省は室温28℃以上を「熱中症発症リスクを高める警戒温度」としています。28℃がいいといっておきながら、28℃は危険だと警告している。
これは明らかに矛盾していますし、実際にオフィスなど人が集まる場では、28℃は快適とはいえない暑さです。







