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1月21日からTOEFL iBT のスピーキングテストが大幅にアップデートされる。半分が「リピーティング問題」に切り替わるのだ。劇的な変化だが、これは世界「最下位クラス」に沈む日本人受験者にとっては大きなチャンスといえる。どういうことか、例題も交えて解説しよう。(パタプライングリッシュ教材開発者 松尾光治)
韓国は97位、中国が124位
日本は159位
最初に、日本人の英語力の現状を直視しておこう。2024年のTOEFL iBTにおいて、日本は総合スコアで168カ国中142位。とりわけスピーキングに限ると159位だった。世界「最下位クラス」である。
以下の表は2024年のTOEFL iBTスコアの世界ランキングから、東アジアと東南アジアの11カ国のみ抜き出したものだ。英語が公用語の一つとなっているシンガポールとフィリピンは除いてある。スピーキングで韓国は97位、中国が124位、繰り返すが日本は159位である。
順位はスピーキングスコア。ETSのデータを基に筆者作成
これはもはや個人の努力や得意・不得意の問題ではなく、日本というのは構造的に英語スピーキング力が育ちにくい国だと考えるしかない。
ちなみに日本のリーディングは117位と相対的に高く、リスニングは139位、ライティングは143位となっている。つまり、リーディングでモノを言う語彙や文法の理解力は、ささやかながら、日本の英語教育の中で培われてきた強みだと言える。
ビジネスパーソンこそ
TOEFLを知るべきだ
TOEFLは留学生用の試験、自分には関係ないと考えているビジネスパーソンは多い。しかし、英語力を公式に証明する資格として、世界的に通用するツートップはTOEFLとIELTSである。
日本で圧倒的に普及しているTOEICは、日本のビジネスパーソン向けに日本で企画され、TOEFLの大本組織である米国ETSに開発を依頼した試験だ。韓国を除くと、海外での認知度は極めて低い。
一方でTOEFLは、科学や数学、芸術、経済など、「教養のある社会人」と見なされるのに必要な幅広い分野を扱っているため、海外の大学・大学院・MBA留学はもちろん、国内にある外資系企業、海外企業の採用においても英語力の証明やアピールのために活用できる。
だからTOEFL iBTの今回の大幅なアップデートの意義を知ることは、大きな意味がある。







