新形式TOEFLが
日本人にとって追い風のワケ

 いよいよ本題だ。この新形式TOEFLのリピーティング問題は、日本人にとっては追い風だと筆者は考える。

 従来型の問題は、理解し、整理し、意見や要約を構成し、英文生成、発話を次々と行う必要があり処理負荷が極めて高かった。一方、リピーティングは「聞いた音を再現する」に処理が絞られ、日本人が相対的に強い語彙や文法の理解力を活用しつつ、大きく不足している音声処理能力の向上だけにフォーカスすればいい。

 テスト対策と実践的なスピーキング力向上に取り組める一石二鳥のチャンスとも言える。

チャンクを意識して
例題を解いてみよう

 リピーティング訓練で重要なのは、チャンクを意識した文構造の把握である。新形式TOEFL iBTのサンプル問題を例に説明しよう。

 新形式のスピーキング、Listen and Repeat問題では、身近な場面を題材にしたシナリオを、イラストとともに聞く。7つの文が一文ずつ1回だけ読み上げられ、各文をそのまま繰り返す。

 高得点を得るには、冠詞や単数/複数も含め正確に再現することだ。必ずしもネイティブ発音を再現する必要はなく、明瞭で理解しやすい発音やリズムであることが求められている。

 以下はETS発表の公式サンプル。受験者は、街の動物園への来園者を案内する役割という設定だ。試しに各文を1回だけ音読してから、文字を見ないでリピートしてみよう。

1. We have a variety of wildlife.
さまざまな野生動物がいます。

2. Bears, wolves, and large cats are active at night.
クマ、オオカミ、大型のネコ科動物は夜に活動します。

3. You can find sea lions and elephants further down the path.
この先の道を進むと、アシカやゾウを見ることができます。

4. Please, no outside food or drinks, and do not feed the animals.
館内への飲食物の持ち込みはご遠慮ください。また、動物にエサを与えないでください

5. Avoid banging or tapping on the displays and enclosures.
展示ケースや囲いを叩いたり、指でトントンしないようお願いします。

6. For those with children, we offer summer camps and educational opportunities.
お子さま連れの方には、サマーキャンプや教育プログラムをご用意しています。

7. The visitor’s center, located near the front entrance, can give you more information.
正面入口近くのビジターセンターで、さらに詳しい情報をご案内しています。