より良い時代のより良い政治指導者の下でなら、ミネソタ州ミネアポリスでレネー・グッドさんが射殺された事件は、米移民・税関捜査局(ICE)の取り締まりを巡って対立する双方の当事者が事態の沈静化に努めるきっかけとなったはずだ。しかし実際には、双方が対立を激化させており、さらなる流血の事態を招きかねない状況になっている。それに対してドナルド・トランプ大統領が15日に取った行動は、ミネソタ州での抗議行動を沈静化させるために、1807年の反乱法を発動する可能性があると警告することだった。同法は反乱を鎮圧する権限を大統領に与えている。つまり、公共の秩序回復のためにトランプ氏が軍を動員できるということだ。しかし、ミネソタで起きていることは、これまでのところ軍の動員が正当化されるような暴動や破壊行為の水準には程遠い。ジョージ・H・W・ブッシュ大統領は1992年、ロサンゼルスでの暴動を鎮圧するために同法を発動した。