小5の長女は元手資金を5年で約5倍に!
米国株を「ガチホ」して高パフォーマンス
そんな彼から「お金の教え」を授かった子どもたち。まだ幼いながらも資産を着実に増やしている。長女に関しては小学5年生にして、なんと5000万円の株式資産を保有している。具体的に、どのように資産を形成してきたのか。
オリエンタルランドの株主優待(節約おじさん提供)拡大画像表示
「2015年から毎年、生前贈与として50~110万円くらいのお金を子ども2人にそれぞれ渡しています。2025年までに1人につき計1070万円を贈与していますが、その際には子ども本人と贈与契約書を交わしています。そのお金を子どもたちは自分たちの証券口座にそれぞれ入金。そして親権者である私が取引主体となる形で、現物で株を購入しています。私の同意の元に、長男は9歳から、長女は6歳ごろから株を買い始めたと記憶しています」
長男は1070万円が約1600万円に資産額が堅調に増加している。一方、長女は長男と同額の元手にもかかわらず、約5000万円と、資産額が約5倍にまで膨れ上がっているのはなぜなのか?
「長男と長女はほとんど同じ運用期間ですが、現状で3500万円の差が出たのは『米国株中心か日本株中心か』という点です。長男は日本の株主優待株を好んでいるため、値上がり益狙いというよりは優待品を楽しんで投資しています。一方の長女は、証券会社の担当者から話を聞いて、値上がりを狙った米国株を中心として数年前から購入していたことから、長男と含み益の差が出た形です」
+500%以上のパフォーマンスを叩き出した小学5年生の米国株ポートフォリオ拡大画像表示
具体的な投資の内訳としては、長男は日本株で約1000万円分と米国株で約600万円分の計1600万円分の株式資産を保有。一方の長女は米国株が約4300万円、日本株が約770万円の計5000万円の株式資産を保有している(2026年1月9日現在)。
「長女は、まだ米国企業のエヌビディアが今ほど注目されていない時に証券会社の担当さんから、半導体の話を聞いていたんです。『今後伸びそう』という話を聞いた長女も内容を理解したうえで、まだ株価が安い時に私の同意を経てエヌビディアを購入。ほかにも、アルファベットやアップル、マイクロソフトなどの王道的な米国株を買って、売らずに持ち続けている状態です。子どもたちは基本的に“買ったら売らない”方針です。何かしらの経済ショックがあっても、経験上、必ず株価は戻ると思うので、(子どもたちにも)株を“ガチホ”させてきました。そして、ここ数年の米国市場が好況ということもあって、長女の保有株の評価額も元手から5倍以上になったんです」
2カ月に1回くらいの頻度で、子どもたちの証券会社担当者と子ども本人がミーティング。その際は当然だが、各担当者は相手が子どもでも、大人と同様にひとりの投資家として個別銘柄や金融商品についてプレゼンする。
「証券会社の方に会う時は、経済全般の話や今後の市場の見通しなども教えてくれるので、子どもにとって経済や株式市場の勉強になるんです。今後、世界の人口がどうなるとか、東京の土地価格はどうなるとか、学校では学べない“生きた話”を学べるので、単にどの株を買うかの投資判断だけではなく、金融リテラシーも徐々に身に付けることができています」
株式投資以外にも伝えたい
生き抜くための「魚の釣り方」
松屋フーズホールディングスの株主優待(節約おじさん提供)拡大画像表示
個別株以外にも「子どもたちは3年くらい前から毎月、S&P500、オルカン、金、インドに投資する投資信託の積立も、私が取引主体となって1万円ずつ行っています」と、客観的に見て盤石なポートフォリオを形成している。
「長男は含み益こそ長女より小さいものの、株主優待が大好きですし、株主優待の達人である桐谷さん(桐谷広人さん)のことも尊敬しています。彼は丸亀製麺が大好きなので、トリドールホールディングスの株を持っていて、先日も株主優待券で丸亀製麺のうどんをおごってもらいました(笑)。長男は私の血を引き継いだのか、とても節約志向で、ポイ活も好きなんです。節約面で言うと先日は、気分転換にカフェで勉強しに行こうと長男を誘っても『お金がもったいないから』と断ったり、『ガス代がもったいないから』という理由で、家族がお風呂に入る時間に合わせて入ったりしています」
日本株も好調!優待目的の日本株でも約+30%のパフォーマンスが出ている小学5年生の日本株ポートフォリオ拡大画像表示
株ならではの「配当金」についても、子どもたちにあえて体感させている。
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの株主優待(節約おじさん提供)拡大画像表示
「年に2回、配当金がもらえる時期に、それを知らせる封筒が家族みんな宛に一気に届くんです。その際に子どもたちには自分たちで各企業の封筒を開けさせて、金額を確かめさせます。10000円なのか1000円なのか、封筒を開けるまでいくらかわからないので、クジ引きみたいな感じで子どもたちは楽しんでいます。自分たちが持っているどの企業がいくら配当を出しているのか、という感覚を養うためにやらせています。お気に入りのスーパーで株主優待券を使う時も、店員さんに優待券を何枚使えるか計算して渡す仕事は子どもに担当してもらっているのですが、それも優待の力を実感させるためです」
株式投資以外でも今のうちに、冒頭に話してくれた「魚の釣り方」を子どもたちへ教えている。
「マイルが貯まるクレジットカードを使っていて、そのマイルで海外旅行時の航空機代を賄っています。さらに、カード1枚で空港内のラウンジ2人分が無料になります。妻も保有しているので家族4人がラウンジ無料になり、優先搭乗もできるんです。ラウンジだとフードと飲み物が無料になるし、搭乗時にストレスになる“並ぶ”という行為がなくなり、時間も有効活用できる。だからマイレージを貯めることの大切さも知ってほしいと思っています」
ちなみに、今年も親子で旅行するためのニューヨークとハワイへの航空券をすでにマイレージで手に入れたそう。さらに飛行機の優先搭乗は、節約おじさんが常に心掛ける「時間の大切さ」を学ばせるためだ。
「タイムイズマネーの精神を子どもたちに伝えています。お金と時間の相関関係は間違いなくあるので、時間の重要性も日常の中で自然に教えています。例えば、先日はラーメン店で食事した際、あえて子どもにお金を渡して会計をしてもらいました。まだ私が食事中だったので、先に食べ終わった子どもに会計をさせたほうが当然、時間効率がいいわけです。そのことを伝えつつ、子どもが店員さんにお金を払うと大人ともコミュニケーションが取れるのもいいなと思って。私の同世代の友人とも会わせて、あえて私がトイレに行って2人きりにさせたり、大人と会話することに慣れることも大切だと考えています」
彼は最後にこう結ぶ。
「お金を稼ぐことは生きていくために絶対に必要なことです。ただ、ほかにも並行してコミュニケーション能力やグローバルな観点を身に付けたり、一流の世界やモノに触れてもらうことも重要です。子どもたちには、そういった学びと同じように、金融リテラシーも高めてもらえればと思っています」
本記事は2026年1月21日時点で知りうる情報を元に作成しております。本記事、本記事に登場する情報元を利用してのいかなる損害等について出版社、取材・制作協力者は一切の責任を負いません。投資は自己責任において行ってください。







