濱正悟「僕、どうしていいかわかんない」台本にない高石あかり&トミー・バストウのアドリブに困惑〈ばけばけ第84回〉

「実はランデブーだった?」

 サワが来てくれて良かったとフミ(池脇千鶴)が喜んで迎える。

 元気そうなサワ。しかも男連れ。なんだかホッとしたのだろう。

「この子(トキ)に飽きたらまた呼んで」とフミが去って、ふたりきりになったトキとサワ。

 ようやく、穏やかな気持ちでふたりきりで向き合えた。

 急に新聞に記事を載せたことをトキが謝ると、サワは「うれしかったよ、あれのおかげでもっと頑張ろうと思えたし」と応える。

「知っちょるよ。山橋さん(柄本時生)から聞いたけん。新聞見ておサワが目の色変えて頑張っちょるって」とトキは明かす。それでホッとしていたのだろうけれど、ここで言わなくてもいいことをわざわざ言うトキの正直さ。

 ヘブンは庄田とふたり、縁側で話している。

「ハンブンジャク」ってあまり聞いたことない名前だとヘブンは思っていたが、それがあだ名であり、本名は庄田多吉であると知ってびっくり。彼こそが錦織の「後釜さん」だったのだ。

 それはそうと「どうするんですか?」と英語でこそこそ話しはじめる。ヘブンはサワとの関係が気になっていた。

「いや勉強を教えているだけで」
「え 違うの? あ、勘違い、失礼しました」

 などと英語で話している2人にトキとサワは聞き耳を立てる。

 でも、ふたりともサワの名前があがったことしかわからない。話の内容はわからないが、サワの話題が出たことはわかる。

 悪口なのかいいことなのか、気になる。

 トキも、サワと庄田との関係が気になる。

「あのさ もしかして邪魔だった?」「実は今日ランデブーだったんだない?」

 そんなことないとサワは否定するが、昼食を食べて散歩して……は、まぎれもない「ランデブー」だとトキは指摘する。

 恋バナに花を咲かせてキャッキャしているふたりは、すっかり昔に戻ったようだ。

 トキはなみ(さとうほなみ)が挨拶(あいさつ)に来た話をする。トキやなみ自身と違って、サワは1人で頑張ってきっと貧しい地域から出てくるだろう、ダイジョウブだ、と言っていた。「ただひとりで頑張りすぎんでええんだないかね」とトキはサワの背中を押そうとする。庄田といい感じだから、あの人に手を伸ばせば、こっちの世界に引っ張ってくれると思ったのだろう。

 トキ、なみ、サワ、3人そろって、経済的に余裕のある男性と結婚することで幸福になる。そんなハッピーロードの可能性が見えている。