親のコントロールが利く
中学1~2年で学習習慣を身に付けさせる

 中学入試の合格は決してゴールではない――ある意味で当たり前の意識ですが、これを受験前にきちんと身につけておかなければなりません。

 難関校に受かった親子には、合格発表の翌日には中学で通う塾の試験を受けに行っている層もいます。彼らは「ここがスタートだ」という認識が早く、合格通知と同時に次の塾の申し込みに行っているのです。

 むしろ、苦労して入った中堅校の保護者のほうが、「楽をしたい」という気持ちから安心しがちです。受験に受かったのだから、中学以降は、ある程度まで勝手に勉強ができるようになると思われているかもしれませんが、中学からの勉強は英語にせよ数学にせよ1から積み上げが必要であり、誰もがそれをコツコツやっているということを理解しなくてはなりません。

 受験後に一旦解放感を味わうことは悪いことではありませんが、勉強をやめていいわけではないのです。

 燃え尽き症候群になるのを防ぐためには、受験が終わったとしても、「勉強が必要だ」という意識を親子で持ち続けることが大事です。

 もちろん、受験直前期のように、たとえば毎日4時間の学習をする必要はありませんが、受験勉強でせっかく毎日の学習習慣がついている子どもたちなのですから、その習慣を生かすためにも、2月~3月で学ぶ習慣をゼロにしないことが大事です。

 学習アプリなども悪くはないのですが、できれば30分でも机に向かう習慣を続けさせてほしいと思います。

 中高一貫校では、高校受験がないため、誰しも中3や高1で中だるみの時期を経験します。だからこそ、まだ保護者のコントロールが利く中1、中2の段階で英語を毎日学習させる習慣くらいはつけておくことが非常に大事になります。この時期に英語嫌いになってしまうとあとで取り戻すのが難しいからです。

 保護者が「中学受験はゴールではない」という意識を持ち、長い人生の通過点だと捉えることが、燃え尽きを防ぎ、英語の習熟のみならず、その後の6年間でお子さんが大きく成長する鍵となります。