株式投資で資産を増やし続ける人たちは、「株の売買タイミング」をどう見極めているのでしょうか?「株価チャートのクイズに答えるだけで株のセンスが身につく」―そんなユニークなスタイルで人気を集めているのが『株トレ──世界一楽しい「一問一答」株の教科書』です。著者は、2000億円超を運用した元ファンドマネジャー、楽天証券の窪田真之さん。この記事では、編集担当の視点から、本書のポイントを紹介します。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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小型成長株で勝てる人、損する人の違い
窪田さんは、チャート分析の重要性について、著書の中で、次のように指摘しています。
「もし、あなたがビルの階段を上っている時、上からたくさんの人が恐怖の表情を浮かべて階段をかけ下りてきたらどうしますか。なんだかわからないけれど、何かの危険が迫っていると考えて、一緒に階段をかけ下りるのではないでしょうか。チャートで売るとはそういうことです」(『株トレ ファンダメンタルズ編』より)
特に値動きが激しい小型成長株においては、チャートを観察することが大切だと、窪田さんは強調しています。
では、このことを具体的なケースで考えてみましょう。
東証グロース市場に上場するA社株を、あなたが3,000円で買ったとします。理由は、AIを活用した画期的な医療サービスをリリースすると発表したからです。
株価はすぐに5,300円まで急騰しました。ところが、実際にサービスがリリースされた後、2,765円まで急落しました。
専門家からは「画期的な医療サービスとして高く評価できる」というコメントが出ています。
こんな状況で、あなたならどんな投資判断をするでしょうか。

この場面で、窪田さんは「売り」だと断言しています。
チャートを見ると、急落しているところで売買高が一気に増えていることがわかります。つまり、多くの投資家が慌てて売ってきている状況にあるのです。
もし、あなたがこの場面で「買い」と判断したとするなら、大勢の人が急いで階段を下りている中で、自分だけ上っていこうとするようなものです。
小型成長株への投資には、当たり外れがあります。当たれば株価が倍以上に上昇するが、外れると半値以下になる銘柄もあります。
大ケガしないためには、ファンダメンタルズ分析だけでなく、テクニカル分析も駆使し、チャートに「強い売りシグナル」が出ている時は、チャートに従うべきだと窪田さんは言うのです。



