決算書の「ここ」を見ない人は一生勝てない
働きながら株で資産50億円を築いた“本当に儲かる3つの投資術”を初公開――余命宣告を受けた医師 兼 個人投資家の父が愛娘に捧げる著書『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)。4度の手術を経て、49歳で肺と肝臓へのがん転移が判明。主治医からは「50歳は迎えられても51歳はわからない」と宣告された著者が、働きながら50万円を50億円に増やした投資法を愛娘に向けて全力指南。再現性の高い3つの投資法をマスターすれば、忙しく働きながらも「一生困らないお金」を稼げるようになる。「人生の集大成として、出し惜しみ無しで、魂を込めて書きました」(著者より)。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【働きながら株で50億円】借金まみれの会社に見えて実は大富豪? プロが密かに探す「一発逆転の投資術」Photo: Adobe Stock

帳簿には載らない「隠れた含み益」の正体

「資産バリュー株」とはなんだろうか? 資産バリュー株というのは、ひと言でいうと「PBR(株価純資産倍率)が低くて、財務内容が良く、保有資産の価値が高い株」のこと。

「保有資産の価値が高い」というのは、つまり「めちゃくちゃ昔に安い値段で買った土地や株式が、何十年も保有しているうちに価額が跳ね上がっている」というイメージ。昔から持っている土地を売却して、その売却益が投資家に還元されることが発表されれば、必然的に株価は上がる。

戦時中の国策が生んだ「広大な土地」という果実

具体例を見ていこう。“資産バリュー株の代表格”として語られることの多い「昭和飛行機工業(2020年上場廃止)」という1937(昭和12)年創業の老舗企業がある(資産バリュー株は、昔からある会社であることが多い)。

当初は軍用航空機の製造を手がけ、第二次世界大戦中には、アメリカのダグラス DC-3のライセンス生産である「L2D輸送機」などを製造した。そのため、当然ながら飛行機を製造したり離着陸させたりできるだけの広大な土地が必要となる。

同社は現在の東京都昭島市の広大な土地に飛行場を建設。第二次世界大戦が終わるまで輸送機を製造し続けた。

時代の変化で取り残された「不人気株」のレッテル

しかし、敗戦とともに日本は軍事的な理由から連合国軍総司令部に国産航空機の製造を禁止された。つまり、同社が保有する広大な土地は宙に浮いた状態だ。

そして、同社は機装機器・福祉施設装置などの輸送機器製造事業で経営を多角化して時代の波を乗り越えたものの、“業績の成長は期待できない銘柄”となってしまった。

眠れる資産が覚醒する「大逆転」の瞬間

とはいえ、東京都内に広大な土地を持っており、現在は東京・昭島駅前の不動産賃貸が収益源となっている。その資産バリューを多くの企業が虎視眈々と狙っていた。そしてときが流れ、2019年に日立金属(2022年上場廃止)がTOB(株式公開買い付け)を発表。安定的な不動産事業をものにしたいとの思いがあった。

その結果、株価は急騰。2019年11月初めには1株1400円前後だった株価が、同月6日にTOBが発表されるとぐんぐん上昇し、年末には1株2600円を超えた。