あなたは、「仕事ができるようになりたい」と思ったことがありますか?
でも、「仕事ができる」とはいったい何を指すのでしょう。
プレゼンがうまいこと? 英語がペラペラなこと? AIを駆使すること?
……残念ながら、これらはすべて「仕事ができる人」の条件ではありません。
では、何をすれば「仕事ができる人」になれるのでしょうか?
3万人を分析して「できる人側」になる絶対ルールをまとめた書籍『仕事ができる人の頭のなか』(木暮太一著)より一部を抜粋・編集して公開します。
Photo: Adobe Stock
仕事ができる人はどんな人?
ぼくが社会人1年目だったときの話です。
ぼく自身は周囲が驚くほどダメ人材でしたが、それでもなんとか「成果」を出そうと長時間労働を自主的にしていました。できることが少ないので長時間労働でカバーしようとしていたんです。
一方で、同じ部署の先輩たちは、仕事ができて、かつものすごく忙しく動き回っていました。
当時のぼくからは、みんなが超人に見えました。
そして、どれだけ業務を効率化させているんだろうか? どんな仕組みを持っているんだろうか? なんでそんなに結果が出せるんだろうか? と考えていました。
当時読んでいた仕事術の本には、「自分ができることは自分でやり、他人に任せられることはどんどんまわりに任せていこう」と書いてあったので、ぼくも人に任せて効率化させよう、無駄な業務を見極め排除しよう、などと考えていました。
でも、これがいけなかった。このときぼくがやっていたのは本当に「筋違い」だったんです。
“あたりまえ”の真逆をいくスーパーマン
あるとき、超優秀な先輩のHさんが、「仕事術」の理論と真逆のことをやっているのを目にしたんです。
そのHさんは、毎日朝7時前には出社し、終電まで会社にいる超ハードワーカーです。
しかも、ものすごく優秀で、部内の全員から信頼されていました。
こなしている仕事の量は、少なく見積もっても当時のぼくの20倍程度あったように思います。大げさではなく、それくらいスーパーマンな方でした。
でもある日、Hさんが会議資料をファイリングする手伝いをしていたんです。
資料作りではなく、出力した資料に穴をあけ、ファイリングする雑務です。
言葉を選ばずに言えば、ファイリングなんてぼくのような下っ端にやらせておけばいいタスクです。そして実際、入社1年目~3年目のメンバーが呼ばれてファイリングをするように指示を受けていました。
そこに、ものすごく忙しかったであろうHさんも来て、一緒に作業をしてくれたんです。
「Hさんは一体なにを考えているんだろう……?」
ぼくは不思議で仕方がありませんでした。仕事術の理論で言えば、これはHさんがやるべきことではありませ
ん。しかし、彼は率先して手伝っていたんです。
実は、ここに「仕事ができる人」の本質がありました。
しかし残念ながら、ぼくはその意味に気づくことができませんでした。



