あなたは、「仕事ができるようになりたい」と思ったことがありますか?
でも、「仕事ができる」とはいったい何を指すのでしょう。
プレゼンがうまいこと? 英語がペラペラなこと? AIを駆使すること?
……残念ながら、これらはすべて「仕事ができる人」の条件ではありません。
では、何をすれば「仕事ができる人」になれるのでしょうか?
3万人を分析して「できる人側」になる絶対ルールをまとめた書籍『仕事ができる人の頭のなか』(ダイヤモンド社刊)著者の木暮太一氏に伺いました。
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スキルを身につけても仕事ができるようにならない理由
仕事ができる人になりたい。
そう思って、多くの人がさまざまなスキルを身につけようとしています。
パソコンスキルを磨いたり、AIを勉強したり、コミュニケーションスキルを身につけて人と仲良くできるようにしたり。
また論理的思考を磨いて賢く考えられるようになろうとしたり、発想力を磨いてアイデアを豊富に出せるようになろうとしたりします。
「仕事ができる人」になりたくて、いろんなことを勉強していますね。かつてのぼく自身もそうでした。
自分自身ががむしゃらにスキルを追い求めてきたのでよくわかりますが、ここでぼくらは非常に重要なものを見失っています。
それは「そのスキルを身につける目的」です。
なんのためにそのスキルを身につけているのでしょうか?
なんのためにコミュニケーションスキルを磨こうとしているのか?
なんのために論理的思考を身につけるのか?
なんのためにAIを使えるようになるのか?
じつはそれがわかっていないんです。
「コミュニケーションスキルを身につけるのは、まわりのメンバーとうまくやっていくためです」
そう答えるかもしれません。でもあえて再度伺います。
それは、なんのためにですか?
なんのために「まわりのメンバーとうまくやっていく」のでしょうか?
もちろん、人間的に仲良くなったほうがいいことがあるかもしれません。でも、あなたの目的は「職場のメンバーと仲良くなること」ではないですよね?
「論理的思考を身につけるのは、自分の考えの精度を高めるためです!」
では、その「自分の考えの精度を高める」ことの目的は何でしょうか?
禅問答をしているのではありません。最終目的がわからないのです。
だから一生懸命にいろんなスキルを身につけても、何にも使えずに終わってしまうんです。
「ノウハウマニア」「自己啓発本オタク」という言い方があります。
ノウハウだけ集めて満足している人たちを揶揄する言葉ですが、これと同じ状態になってしまっているわけです。



