あなたは、「仕事ができるようになりたい」と思ったことがありますか?
でも、「仕事ができる」とはいったい何を指すのでしょう。
プレゼンがうまいこと? 英語がペラペラなこと? AIを駆使すること?
……残念ながら、これらはすべて「仕事ができる人」の条件ではありません。
では、何をすれば「仕事ができる人」になれるのでしょうか?
3万人を分析して「できる人側」になる絶対ルールをまとめた書籍『仕事ができる人の頭のなか』(ダイヤモンド社刊)著者の木暮太一氏に伺いました。
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メンバーのモチベーションを上げても、成果は出ない
「モチベーションを高めれば、人は動く」
そう言われて反対する人は少ないと思います。
だから多くのリーダーは、部下が思うように動かないとき、モチベーションを上げようとしますし、「動かないのはやる気がないから」と考えます。
メンバーに対して励まします。やさしく声をかけます。時には1on1で気持ちを聞きますね。
でも、それでもメンバーは動きませんし、相変わらず成果は出ません。
「やる気はあるんですが……」の正体
成績がよくないメンバーがいます。
何かしらの対策を取らなければいけません。そのリーダーに話を聞くと、決まって出てくるフレーズがあります。
「本人は、やる気はあるんです」
「真面目なんです」
「頑張ろうとはしているんです……」
つまり、リーダーはメンバーのやる気や気持ちにフォーカスしているわけです。裏を返すと、気持ちがあればやがて成果を出せるはずと思っているということです。
ですが本当にそうでしょうか?
もしメンバーが出す成果が「気持ち次第(やる気次第)」であるならば、メンバーに必要なトレーニングは「やる気が引きあがる方法」のみのはずです。
やる気は大事です。
しかし、ぼくらが考えなければいけないのは、「少なくとも『やる気がある=成果が出る』ではない」ということです。
やる気がある人ほど、迷う
じつは、やる気がある人ほど仕事で迷いやすかったりします。
これは、ぼくが様々な業界・業種の企業で実際に目にしてきたことです。
やる気があるからこそ、
「もっといいやり方があるのではないか」
「これで本当に合っているのか」
と考え続けてしまうことがある。
一方で、言われたことだけを淡々とこなし、成果を出す人がいます。
皮肉な話ですが、やる気がありすぎると動けなくなる人がいるのです。
考えすぎて、責任感が強すぎて、動きが遅くなってしまうケースがあるのです。
成果を出している人は、やる気があるから動いているのではありません。
何をすれば成果になるかが、分かっているから動いているわけです。
たとえば、
・今日、何をすればいいのか
・それは、なぜ必要なのか
・どこまでやれば十分なのか
これが明確であれば、気分が乗っていなくても、人は動けます。逆に、これが曖昧な状態では、どれだけやる気があっても、動けません。



