その結果、勉強から逃げるように、好きなゲームをプレイすることにのめり込みます。生活は昼夜逆転し、食事は1日1食となり、10キロ以上も体重が減ってしまったというのです。

 心配した保護者がゲームを取り上げると、暴言を吐いて暴れ、壁を壊したり、モノを投げたりして、手が付けられなかったといいます。医療機関で検査すると、低栄養、骨密度低下などの健康上の問題が見られたといいます。

 ネット依存は身近なものです。依存状態となると、生活や人間関係に影響が出るだけでなく、学校に行けなくなったり、健康にも悪影響が出たりしてしまうのです。

「eスポーツの選手になる」
と子どもが言い出したら

「eスポーツの選手になるから、利用時間なんて制限する必要ない」と言い出す子どもは、実は少なくありません。

 eスポーツとは、エレクトロニック・スポーツの略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉です。コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技としてとらえる際の名称とされます。

 2024年7月、オリンピックを主催する国際オリンピック委員会(IOC)は、eスポーツの国際大会「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」を開催することを決定しました。eスポーツは、正式にスポーツ競技として認められたのです。2027年には、サウジアラビアで初のeスポーツオリンピックが開催される予定です。

 当然、大会などで賞金を得たり、プロチームや企業に所属したり、スポンサーを抱えたりするプロゲーマー、eスポーツプレイヤーもいます。

 もちろん、ゲーム好きの子ども達にとっては憧れの存在です。時には、ゲームばかりやっていることの言い訳に使われることもあり、私が知っている限り、1クラスに最低1人くらいは、「将来の夢はプロゲーマー」という子がいるように感じています。

「たくさんゲームをしないとプロになれない。プロになるためにたくさんゲームをしているんだ」と言われたら、どう判断すればいいでしょうか。職業に貴賤はないという考え方もあり、子どもが本気なら夢を応援したいと思う保護者の方も多いでしょう。