子どもが劇的に変わる“たった1つの親の行動”【アドラー流の子育て術】写真はイメージです Photo:PIXTA

ゲームに夢中でご飯を食べなかった子どもが、ある日自分から食卓についた。その変化を生んだのは、叱責でも命令でもなく、親が我が子を信じたからだという。心理学者アルフレッド・アドラーが示した、シンプルだけど効く信頼の力とは?※本稿は、哲学者の岸見一郎『誰にも支配されずに生きる アドラー心理学 実践編』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。

よい人間関係を築くためには
相手を無条件で信頼すること

 尊敬するということは、よい対人関係の条件です。相手を尊敬しているか、対等の関係を築いているかということが1つ。2つ目が信頼です。

 信頼というのは、自分と誰かとの関係がよいといわれるための条件の1つであると考えています。例えば、親子関係であったり、職場の同僚、あるいはパートナーとの関係です。

 相手を無条件に信頼できているかということが、2人の関係がよいといわれるために必要な条件です。

 信頼には、自分の課題を自分で解決できると信じるという意味があります。

 あることの結末が誰に最終的に降りかかるか、あるいは、あることの最終的な責任を誰が引き受けなければならないかを考えた時に、そのあることが誰の課題であるかという言い方をします。

 例えば、勉強する・しないは誰の課題か。多くの親は、子どもが勉強しない時に勉強しなさいと声をかけますが、勉強しないことで困るのは子どもであって、大人ではありません。勉強しないことの最終的な責任は子どもが引き受けるしかありません。子どもが勉強しないからといって、親が子どもの代わりに勉強するわけにはいかないのです。