あなたは、「仕事ができるようになりたい」と思ったことがありますか?
でも、「仕事ができる」とはいったい何を指すのでしょう。
プレゼンがうまいこと? 英語がペラペラなこと? AIを駆使すること?
……残念ながら、これらはすべて「仕事ができる人」の条件ではありません。
では、何をすれば「仕事ができる人」になれるのでしょうか?
3万人を分析して「できる人側」になる絶対ルールをまとめた書籍『仕事ができる人の頭のなか』(木暮太一著)より一部を抜粋・編集して公開します。
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突然ですが、問題です。
あなたの部下が「明らかに間違った資料」を作成して報告してきました。
あなたはどう指摘しますか?
相手を否定しなければいけないとき、どうする?
相手の考えやアイディアを否定しなければいけないときがあります。
相手を理解することが大事といっても、なんでも受け入れていいわけではありません。相手の考え方を否定したり、修正しなければいけない場面は必ず出てきます。ぼくが指導する立場のときもそうだし、チームで仕事をしているときも、メンバー同士で「それは間違っている」とか「そうじゃない」と伝えなければいけないことがあります。
いまの時代だと、相手に否定的なことを言うとパワハラになるとか、相手がすぐやる気をなくして辞めてしまうという話も聞きます。なかなかフィードバック、特にネガティブなフィードバックを伝えにくい状況があると言われていますが、でも、どうしても言わなければいけないときは言う必要があります。
相手の考え方や行動が間違っている場合、しっかり伝えなければいけません。
仕事ができる人は、どのように伝えているでしょうか?
その場で・短く・あと引かず
まず言えるのが、「その場で・短く・あと引かず」を大事にしていることです。
修正しなければいけないポイントはその場で、短く端的に伝えます。そして伝え終わったら、次の瞬間は笑っています。
ぼくが見てきた仕事ができる人はほぼ共通して、このようなフィードバックをしていました。
相手が前提としている条件や状況を修正する
また、フィードバックの際に重視しているのが、相手の考えや行動そのものではなく、「相手が前提としている条件や状況を修正する」ことです。
当然ながら、ネガティブフィードバックをする際に相手の人格を否定するのは絶対にダメです。「よくそんなレベルで会社にいられるな」とか「気合が足りない」とか「甘く見ているんじゃないか」など、そういう発言をしては絶対にいけません。
それこそパワハラですし、そもそもそれを伝えたところで何も解決しません。
ただ、人格を否定しなくても、相手の考えを「それは違う」と直接修正すると、結局は同じように相手は否定されたと感じ傷ついてしまう恐れがあります。
人によっては自分の考えと自分自身を結びつけているので、自分の考えを修正されると、自分自
身を否定された感じがしてしまうのです。
このときに仕事ができる人がやっているのが、「相手が考えている前提条件を修正する」ことです。
相手がそのように考えたのには必ず背景や理由があります。
あなたからすると本気でやっていないように見えるような結果でも、相手は相手でなんらかの基準があり、「これでよし」と考えた背景があります。
それがベストだと思っていなくても、「これくらいでいいだろうな」と思う理由や状況があったからこそ、そこで終わりにしているのです。
なんと答えるのが正解?
このときに修正しなければいけないのは、相手の行動や姿勢ではなく、前提として持っていた背景と意図です。
冒頭の問題の場合、まずは相手がどう考えていたのかを確認してください。
相手は、なんらかの想定をし、「これでも許容範囲だろう」と考えました。
まずは、それがどんな背景・考え方だったのかを確認し、理解を示してください。
そのうえで、
「普段だったらOKだし、そう考えるのも自然ですね。でも、この場合はその前提が少し違うので、別で考えなければいけないです」
と伝えます。
このように、前提が違っていたことを相手に伝えると、相手は自分のアウトプットや態度そのものを否定された
とは感じません。
単に「自分が誤解していた」と受け取ることができるので、わりと素直に受け入れてもらいやすいのです。







