「賢い学校選び」とは、自分に合った学校を選ぶこと

では、どう考えればいいのか。ここで大切なのは、偏差値ではなく、その学校の特色と自分の適性を見ることです。たとえば、三田国際学園は読書教育に非常に力を入れています。読書が好きな子、本を通じて考えることが得意な子にとっては、この学校は最高の環境です。

そして、その学校で読書活動に熱中し、読書会を主催したり、書評を発表したりする経験を積めば、それがそのまま推薦入試で評価される活動になります。これは偏差値では測れない「相性」の話です。

偏差値が高いだけの学校よりも、自分の興味や強みを伸ばせる学校を選んだ方が、推薦入試では圧倒的に有利になります。

推薦入試で評価されるのは、学校での活動です。探究活動、課外活動、生徒会、部活動。こうした経験を通じて、自分の関心を深め、それを言葉にできる力が求められます。だからこそ、学校選びで見るべきは「この学校で、自分はどんな活動ができるか」です。

読書が好きなら、読書教育が充実している学校。ものづくりが好きなら、工作やロボット製作に力を入れている学校。社会課題に関心があるなら、地域連携やボランティア活動が盛んな学校。

そうした「場」がある学校を選べば、自然と経験が積み重なり、推薦入試で語れる材料が増えていきます。

名門校ブランドより、経験の質

親世代にとって、学校選びは「ブランド」でした。どの大学に何人合格しているか。偏差値はいくつか。それが学校の価値を測る基準でした。

しかし推薦入試の時代では、学校のブランドより、そこで何を経験したかが問われます。名門校に入ったけれど成績が取れず、活動にも参加できなかった生徒よりも、自分に合った学校で活き活きと活動し、評定も維持できた生徒の方が、推薦入試では圧倒的に強いのです。

もしお子さんが推薦入試を考えているなら、中学受験や高校受験の段階から、学校選びの視点を変える必要があります。偏差値だけで選ぶのではなく、こう問いかけてみてください。

「この学校で、あなたは何をしたい?」「どんな活動ができそう?」「成績は取れそう?」

推薦入試は、高校3年生になってから始まるものではありません。学校選びの段階から、すでに始まっているのです。偏差値の高い学校が正解とは限りません。大切なのは、お子さんに合った学校を選び、そこで充実した経験を積むこと。それが、推薦入試での成功につながります。

(この記事は『12歳から始める 本当に頭のいい子の育てかた』を元に作成したオリジナル記事です)