悩み事を相談したいなら
ポジティブ要素を多めに

 もし、あなたが悩み事や困り事を抱えていて、それを役員の力添えによって解消したいと考えていたならば、たしかに、これは千載一遇のチャンスです。

 せっかくの機会を生かしたいという気持ちになるのもわかります。

 しかし、先ほども述べたように、役員はあくまでも「軽い挨拶」の気持ちで声をかけてきていることを認識しておかなければなりません。

 いきなり「いや、実は、ちょっと困っていまして……」と暗い表情で返事をすると、「え、マジか……」と驚かれたり、「こいつ、厄介なやつだな」と思われてしまったりするリスクがあります。

 こういうときは「ポジティブ8:ネガティブ2」くらいのバランスを目指しましょう。

 例えば、重要な顧客の購買決定者が変更になり、取引内容の見直しなどのリスクがある、というような状況を想定してみましょう。

 あまり深刻になりすぎないように注意しながら、必要なアクションやお願いしたいことを伝えます。

 Aさん、ご無沙汰してます。はい、絶好調です!

 例のお客様との取引もどんどん拡大していており順調です。ただ、先方のX部長がご異動になるということで、新任の部長さんとの関係構築はしっかりやらないといけないなと思っていたところなんです。

 ぜひ、Aさんにもご協力いただいて、今後のお付き合いを強化していきたいなと思うのですが、お願いできますでしょうか?

 あるいは、社内の別部門との関係性が良くなくて、必要な協力を得られていない、というような場合はどうでしょう。

 おかげさまでばっちりです。いろんな案件がバンバン入っていて、大忙しなのですが、チーム全員で一丸となって取り組んでいます。活気があってとても良い雰囲気になってきてるんですよ。ぜひ一度、うちの部署にお越しいただいて、若手たちにも声かけしてやってください。

 ああ、若手と言えば、こないだ、うちの若手がちょっとやらかしちゃったみたいで、○○部のB部長にちょっとご迷惑をかけちゃったみたいなんですよね。それで、少し折り合いが悪くて『おまえのところの仕事は手伝わない』みたいなことになっちゃってて……。

 改めて私の方から謝罪に行く予定なのですが、Aさんからも一言お口添えいただけたりしませんか?