ただし、神経がたかぶっていたり、脳がカッカしたりしているとよく眠れないものです。そんなときは「よく眠る」ことに意識をフォーカスしすぎないこと。逆効果になる危険性があります。

 それよりも、「脳を休める」ということにフォーカスしてみましょう。たとえば、

 お風呂につかる、音楽を聴く、映画を観る、軽い運動(有酸素運動)をする、気の置けない友人とおしゃべりする……など。

 たとえば、遊園地に行く、ライブに行く、というのが好きな人、ストレス解消だという人もいますが、「さわぐ」「はしゃぐ」系の行動は、それらはかえって疲れてしまうこともあります。

 自分がリラックスできることをして「脳を落ち着かせる」のがポイントです。

 いずれにしても、へとへとに疲れてしまってから対策を考えるのでは遅いのです。

 普段から、自分の「リラックスポイント」を把握しておきましょう。

「疲労をためない」――これも大切なアンガーマネジメントなのです。

「涙活」のすすめ

 それから、「泣く」ことは、心の解放と浄化に大きな効果があります。

 たとえば、感動的な映画を観てポロポロと涙を流すと、観終わったあとに心がスッキリし、穏やかな気持ちになることがあります。

 こんな話を聞いたこともあります。

 ある人からひどいことをいわれた。悔しくて、悲しくて泣きはじめたのに、大泣きしているうちに自分がなぜ泣いているのかわからなくなってきた。泣きながらだんだん気持ちが落ち着いてきて、泣きやんだときにはとてもスッキリした感覚になった――と。

「涙を流す」ことが「ストレス解消」になることは、科学的根拠も示されるようになってきました。

 東邦大学医学部名誉教授の医師、有田秀穂先生によると、「人が泣き出す直前に脳の前頭前野の血流が激しく増加する」そうです。

 そして、「泣きはじめると自律神経が副交感神経優位となり、心も体もリラックス状態になる」そうです。

 泣くことは、単なる感情の表出ではなく、心の中にたまったストレスを解放し、「ポジティブな脳」をつくるのです。

 ネガティブな感情がわいて心が乱れているのなら、思いっきり泣いてみる。それも「怒り」を手放す一つの方法だと思います。