ノートパソコンで入力中の男性の手元写真はイメージです Photo:PIXTA

ビジネス書や文章術のハウツーでよく目にする「結論を最初に書け!」論。しかし、ネタバレが強くなりすぎるため、noteや有料記事など課金を促したいコンテンツでは、かえって逆効果に…。読者に続きを読みたいと思わせるには、冒頭に何を書けばいいのか?出版社社長がその秘訣を教える。※本稿は、ワン・パブリッシング取締役社長の松井謙介『生成AI時代にこそ学びたい 自分で文章を書く技術』(マイナビ出版)の一部を抜粋・編集したものです。

「文章は結論から書け!」は
ビジネス現場以外で通用しない

 世の中の「日本語入門」的なテキストを見ると、かなり多くの書籍でこう書かれています。「文章は結論から書け!」。これはある意味正解で、ある意味間違い。

「結論から派」の根拠はこうです。

「現代の読者はビジー。情報多様化時代、読者の『知りたいこと』から書かないと、興味はすぐに別のところへ移ろってしまう。結論を先延ばしにし、いたずらに読者の時間を奪うべきではない」

 もちろん、Webメディアなどでは「離脱率」という問題があり、「序論→本論→結論」なんてやっていると、読者は序論でドロン、あっという間に離脱し、鼻くそをほじりながらYouTubeを見ることになりがち。確かに「結論から書く」ことが有効な場面は多いです。

 最初に結論を示せば「伝えたいこと」が明確になり、「その結論の理由は何か」と読み手の興味をグッと引き寄せることができます。

 その結論に至った理由を述べ、具体例を示し、最後にまとめとして再度結論を述べる(PREP法)ことで、読み手は内容をより理解しやすくなり、結論をしっかりと把握することができるでしょう。