転職後の年収がわかる
「年収決定の方程式」

 年収の決まり方には一定のパターンがあります。私はそれを「年収決定の方程式」と名付け、20年以上前から年収アップを目指す転職希望者の相談に活用してきました。式は以下の通りです。

年収の決定要因=本人の能力×業界×業界順位×グローバル企業かドメスティック企業か×顧客からの距離×直接部門か間接部門か

 本人の能力に加え、そもそも儲かる業界かどうか。金融業界は総じて年収が高いですが流通業は相対的に低くなります。また業界内の順位が上位のほうが、あるいは顧客と距離が近い元請けのほうが二次請け、三次請けより高くなる傾向があります。

 ただし近年はテクノロジーの急速な発展で新しいサービスが既存のサービスのシェアを奪い、業界自体が縮小するようなケースがあるので、単純に業界順位が上の会社に転職すればよいとは限らない場合もあることが注意点です。

 同じ会社で同じような仕事をしていた人が転職しても、転職先の業界や業界順位、顧客との距離の近さが違えば、給与に差がついても不思議ではありません。本人の実力や転職活動のやり方の問題ではないのです。

 企業によっては採用にとても熱心だが給与水準は低い、という会社もあります。転職経験のない人がこうした企業の担当者にあの手この手で口説かれて初めて転職してみたら給与が低く、長く勤務しても上がらないというケースもあります。

 会社からすれば優秀な人材を低い水準の給与で雇えるのが一番よいですが、こうした事情をよくわからず転職してしまった人は後悔する、という事態も起こり得ます。

 このような状況に陥らないためには、信頼のおける人材エージェントを通して転職活動をすることが助けになると思います。

将来の年収を上げる
「見えない年収」

「給与アップのため」。これは転職する目的の大きな1つであり、生活のために働くのだから当然です。ただ、目先ではなく中長期的な視点で大きく年収をアップさせた人を見ていると一度、給与がダウンする転職をしているケースがよくあります。