➌解答は「一方的なラブレター」ではない

この「独りよがりな解答」のリスクについて、非常にわかりやすい例えがあります。自分だけの感情を独りよがりに押しつけるのは、相手の気持ちを考えず、好きな人に「いきなり告白」して撃沈してしまうようなものなのです。

相手(出題者や物語)のことをよく見もせず、「私はこう思うんです!」「僕ならこうします!」と自分の感情だけをぶつけても、相手には響きません。それは対話ではなく、一方的な押し付けになってしまうからです。

テストにおける「正解」とは、相手(本文)をよく観察し、相手が発しているサインを正確に受け取ったときに初めて成立するものです。

今日からできる「指差し確認」

心情問題で点数を落とさないためには、答えを書く前に一つだけ確認作業を行ってください。

「その気持ち、本文のどこに書いてある?」

お子さんが「主人公は悲しかったと思う」と言ったら、「本文の何行目に『悲しい』って書いてある?」と聞いてみてください。もし「書いてないけど、普通そうでしょ?」と返ってきたら、そこが改善のチャンスです。

「書いてないことは、答えじゃない」

このシンプルなルールを徹底するだけで、国語の成績は驚くほど安定します。心情問題は、人の心がわかるかどうかを試すものではなく、「書いてあること」と「書いていないこと」を見分けるゲームなのです。

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。