「駅徒歩5分以内」は部屋探しの鉄板条件。しかし、あえて駅から遠い場所を選び、自転車を活用することで得られる意外なメリットとは? 今回は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』著者の藤井氏と、株式会社CHINTAIの若手社員・中村氏、ベテラン社員・杉山氏を迎え、通勤ストレスを減らすための「賢いエリア選び」について議論します。(進行:ダイヤモンド社・森)

新卒Photo: Adobe Stock

「自転車通勤」の意外なメリット

藤井智也(以下、藤井): 学生や新社会人に言いたいのは、「駅から遠くてもいいから自転車に乗れ」ってことなんです。駅近信仰がありますけど、駅から遠いと家賃も抑えられるし、部屋も広くなる。僕は今でも自転車ユーザーです。

――私は逆ですね。駅から徒歩11分の家に住んでいたときに、毎日歩くのがしんどくて……。コンビニに行くのも億劫になってしまったので、近くのマンションを見て「なんでこっちにしなかったんだろう」って後悔しました(笑)。

藤井: それは自転車に乗らないからですよ(笑)。自転車なら3分です。それに、自転車通勤にはもう一つ大きなメリットがあって、飲み会に行きたくない時に「すいません、今日チャリなんで」って断れるんです。

一同: (笑)。

藤井: 飲酒運転は法律で厳罰化されていますから、これは最強の断り文句になります。現代の若者の処世術として、自転車通勤はおすすめですよ。

CHINTAI 杉山: 確かに元々住んでいたお部屋が駅から遠かった方や運動が好きな方は「徒歩20分でも自転車ならすぐ」という感覚の方も多いですね。ただ、女性の場合は夜道の安全面を考えて駅近を選ぶ傾向が強いかもしれません。

東京駅勤務ならここ! プロが教える各都市の「穴場駅」

――具体的に、新卒の方におすすめの「住みやすい路線」や「穴場駅」はありますか?

CHINTAI 中村: 東京駅勤務の場合、総武線の「新小岩駅」がおすすめですね!商店街があって住みやすい街として紹介しています。快速停車駅で東京駅まで約15分とアクセスが良く、千葉方面へも直通で移動できます。駅周辺には商店街や生活利便施設が揃っていて、さらに駅前を中心に再開発も進んでおり、今後の住みやすさにも期待できるエリアですね。

CHINTAI 中村: 他にも、地方主要都市のCHINTAI社員がおすすめする「穴場」も紹介させてください。

■名古屋エリア(名古屋駅・栄駅勤務)なら:池下駅・覚王山駅 愛知県が地元の社員イチオシのエリアです。名古屋のメインラインである地下鉄東山線沿線で、名古屋駅や栄駅へ一本でアクセスできるのが最大の強みです。駅前は程よく栄えていますが、一歩入ると古民家カフェなどがある落ち着いた雰囲気。都会の利便性と静かな住環境を両立したい新社会人にはぴったりです。
■大阪エリア(梅田・大阪駅勤務)なら:守口駅・守口市駅 大阪の社員いわく「実は今、狙い目」なのが守口エリアです。かつては治安を心配する声もありましたが、現在は駅前の再開発や子育て支援に注力しており、非常にクリーンな街に生まれ変わっています。面白いのが、大阪メトロ谷町線の「守口駅」と京阪本線の「守口市駅」が徒歩4分ほどの距離にあること。実質2路線使えるので、行き先に合わせて使い分けられます。しかも御堂筋線ほど混雑しないので、通勤のストレスを抑えたい方にはかなりおすすめです。
■福岡エリア(天神・博多駅勤務)なら:姪浜駅・西新駅 福岡に詳しい社員が勧めるのは、地下鉄空港線沿線です。この路線は天神・博多・福岡空港を一本で結ぶ「最強の路線」で、出張が多い方にも便利。博多駅まで15~20分という絶妙な距離感で、都心より家賃を抑えつつ治安も安定しています。特に「姪浜」は時間によっては始発駅なので、座って通勤できる可能性があるのが魅力。「西新」は商店街や飲食店が充実していて、初めての一人暮らしでも飽きずに長く住み続けられる街ですね。

――1R/1Kだと家賃相場が8.10万円(※2026年2月4日時点)なんですね。通勤時間のおすすめの目安はどれくらいでしょうか?

CHINTAI 中村: 片道90分を超えると、20分未満の人に比べてストレスを約3倍感じるという調査結果があるそうです。

藤井: 僕の感覚だと28倍くらいストレスですけどね(笑)。池袋から満員電車で通っていた時期があるんですが、本当にトラウマで……。社会人の通勤ストレスは、学生時代の通学とは比べ物にならないので、甘く見ないほうがいいです。

CHINTAI 中村: 私の周りでも、ドア・ツー・ドアで30分以内を希望する人は多いですね。自分の時間が作れますし、やはり通勤・通学に関して近さは大きな魅力なのかなと思います。

――ありがとうございました。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する対談記事です