あなたは、「仕事ができるようになりたい」と思ったことがありますか?
でも、「仕事ができる」とはいったい何を指すのでしょう。
プレゼンがうまいこと? 英語がペラペラなこと? AIを駆使すること?
……残念ながら、これらはすべて「仕事ができる人」の条件ではありません。
では、何をすれば「仕事ができる人」になれるのでしょうか?
3万人を分析して「できる人側」になる絶対ルールをまとめた書籍『仕事ができる人の頭のなか』(ダイヤモンド社刊)著者の木暮太一氏に伺いました。
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職場であなたをコントロールしている「空気」を言語化する
職場の多様性が高まると同時に、より多くの組織で自由な働き方や考え方が許容されてきています。
ですが「そうは言っても、どこまで自由にしていいの?」と判断に迷うことがありますし、「自由」がゆえに自分で考えなければいけない幅も広がっています。
そして、「空気を読まなければいけないシーン」もより多く発生していると感じます。
日本のビジネス文化において、場の雰囲気を察知し、適切に行動することは確かに重要なスキルです。
特に、チームワークを重視する組織では、メンバー間の調和を保つために、この能力が高く評価されてきました。
ぼくも、空気を読む力がビジネスシーンで果たす役割の大きさは十分に理解していますし、その価値を否定するつもりはありません。
しかし、現場で多くのビジネスパーソンと接する中で、「空気を読む」ことの本質を誤解している人があまりにも多いと感じています。
今回は、空気を読む力を正しく理解し、さらに効果的に活用するために必要な視点について考えていきます。
「空気を読むこと」に疲れてしまっている
空気を読むことに疲れている人は多いのではないでしょうか?
なぜ疲れるか?
それは「明確に言われないから」「察しなければいけないから」ですね。
そして、「明確に言われていないこと」を理解しようとし、明確に言われていないからこそ、過剰に読み取ってしまうからです。
空気とは、周囲が求めていることや「こうするのが当然」「これが普通」だからやらなければいけないとあなたが考えていることです。
しかし、明確には言われませんし、厳格に「絶対やらなければいけない」という命令レベルのものでもありません。
要はあなたが感じ取っている「(周囲からの)薄まった期待」のようなものです。
でもそれが本当に求められているのか、実際には分かりませんね。
求められているかもしれないし、全く思われていないかもしれない。
「空気を読む」とは、何をすることなのか?
空気を読むことはビジネスパーソンに必要なスキルです。
ただ、それが何を指しているか、何ができることを指しているのかが非常にあいまいです。
そして、よくわからないので「常に相手のご機嫌を伺いながら行動する」と解釈されていることも多いです。
でも、それは空気を読んでいるのではなく、相手に支配されているだけです。
空気を読むとは、
1.自分に期待されていることを理解すること
2.自分がしたことに対して、相手がどう感じているか理解すること
だと思います。
そもそも「空気を読む」とは、「これをやったらダメだろうな」「これをしなければいけないんだろうな」と想像することを指しています。
ですが、これでは空気を読まなければいけない範囲がわかりません。
その結果、ありとあらゆる行動に気を張らなければいけなくなっています。
さらには、相手との関係値で考えてしまうと、常に「相手から嫌われないように行動しなければ」と考えてしまいます。
でもそれは空気を読むスキルを誤解していると言わざるを得ません。
目的だけを考えれば、職場で求められる「空気を読むスキル」は、相手から嫌われないためではなく、仕事を進めるためです。
そしてそのためにまず必要なのは、
「仕事上、『私がやるべき』と周囲から期待されていることを理解すること」
です。
そして、その目的に照らし合わせて「相手がどう感じているか」を理解していくわけです。



