「疲れが抜けない」「体が重い」「なんとなく老け込んだ気がする」
――40代後半あたりから、こんな体調の変化を感じていませんか?
じつはその違和感、年齢のせいではなく、体の内側で起きている“ある変化”が表に出始めたサインかもしれません。
今回は、整体や鍼灸の技法を自分自身におこなうメソッド「自力整体」の指導者・矢上真理恵さんの新刊『すっきり自力整体』から、若さと健康を保つ簡単ワークを抜粋してご紹介します。
監修:矢上 裕(矢上予防医学研究所所長/自力整体考案者/鍼灸師・整体治療家)
写真:榊智朗

50代から急増!? 「老け込む人」に共通する体の異変【自分でできる整体】

あなたは大丈夫? 見逃してはいけない7つの変化

 まずは、今の体の状態をチェックしてみましょう。

□ 髪が抜けやすくなった/白髪が増えた
□ 足腰が重だるく、疲れやすい
□ 夜中にトイレで目が覚める
□ 関節や筋肉が以前より硬い
□ 耳鳴り・聞こえにくさがある
□ もの忘れが増えた
□ 精力低下が気になる

その不調、「腎」の弱りが関係しているかもしれません

 7つのうち3つ以上当てはまる方は、東洋医学でいう「腎(じん)」の働きが弱っている可能性があります。

 ここでいう「腎」は、西洋医学でいう腎臓そのものではありません。
 生命力・回復力・若さを支える“体のバッテリー”のような存在です。

 腎は、
 ・成長
 ・老化
 ・代謝
 ・ホルモンバランス

 と深く関わり、年齢とともに少しずつ消耗していきます。
 そのため腎の働きが弱ると、次のような変化が起こりやすくなります。

 ・腰痛、足腰のだるさ
 ・白髪、脱毛、髪のハリ低下
 ・骨密度の低下
 ・耳鳴り、聴力低下
 ・冷え、便秘
 ・不眠、のぼせ
 ・記憶力の低下
 ・精力、意欲の低下

「年齢のせいだから仕方ない」と見過ごされがちですが、じつは“めぐり”を整えることで、体はまだ十分に立て直せます

若さを保つ! 腎の働きを高める「照海のツボ刺激」のワーク

 今すぐ実践できる、めぐりを整える簡単なワークをご紹介します。
 足首にある「照海(しょうかい)」のツボ刺激です。

 照海は、経絡(気血の通り道)のひとつである「腎経」の要となるツボで、冷えや不眠、ホルモンバランスの乱れとも深く関わっています。

 照海を刺激することで、滞っていためぐりが回復し、腎の働きが高まりやすくなります。いわば“体のバッテリー”を充電するようなワークなので、毎日のルーティンに取り入れてみてください。

 実践方法は、次の画像を参考にしてください(※画像は『すっきり自力整体』より)。

50代から急増!? 「老け込む人」に共通する体の異変【自分でできる整体】

 ◎「照海のツボ刺激」ワーク

【手順1】
◆左足の内くるぶしの真下にある「照海」のツボに、右足のかかとを乗せる。左ひざを抱え、胸に引き寄せる

【手順2】
◆左ひざを床におろし、両手で右ひざを押しながら、右のアキレス腱をじっくり伸ばす

 ※経絡のひとつ「膀胱経」も同時にほぐれ、下半身のめぐりが促進されます

【手順3】
◆反対側も同様におこなう。硬さを感じる側は、少し長めに

 時間に余裕のある日は、書籍『すっきり自力整体』で紹介している動画でわかる「20分ショートレッスン」で、全身をしっかり整えるのもおすすめです。

『すっきり自力整体』では、このほかにも整体プロの技法を応用したデトックスメソッドを多数掲載。老廃物の排出、コリや痛みの緩和、不定愁訴やゆがみの解消まで、自分でできる整体の実践法を紹介しています(★54分の動画付き)。

矢上 真理恵(やがみ・まりえ)
矢上予防医学研究所代表取締役
1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見て、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し約1万5000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。著書に、『すごい自力整体』『すぐできる自力整体』(ダイヤモンド社)がある。

自力整体オフィシャルウェブサイト
https://www.jirikiseitai.jp/

監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)
矢上予防医学研究所設立者、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家
1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約400名の指導者のもと、約1万5000名が学んでいる。著書に『自力整体の真髄』『はじめての自力整体』『100歳でも痛くない 痛みが消える自力整体』(ともに新星出版社)など多数。自力整体の書籍は累計32冊、総発行部数は77万部を超える。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。
※自力整体は矢上裕の登録商標です。