自信ってなんだろう? 弱った心を支えてくれる言葉ってなんだろう? 答えがありそうでなさそうな問題について、『自分に自信が持てません 生きづらさがほどける50の言葉』(ダイヤモンド社)を刊行したインフルエンサーのいれぶん氏と、『子供がほんとうに思っていること』(日本実業出版社)などのヒットで知られる精神科医さわ先生が、ゆる~く対談しました。

【精神科医もびっくり】「どうせ自分なんて…」が口癖の人に共通して欠けているものとは? 精神科医さわ×いれぶん対談(1)

小さく学び、小さく動けば未来は少しずつ見えてくる

精神科医さわ(以下、さわ):私は名古屋で児童精神科メンタルクリニックの院長をしていて、シングルマザーで2人のユニークな子を育てているシングルマザーでもあります。よろしくお願いします。

いれぶん:私はですね、6年前にちょっとひょんなことから発信活動を始めまして。その後4年半ぐらい前からオンラインコミュニティ「いれぶん塾」を始めて、そちらの運営を主にしています。一生懸命、本を書きながら日々発信活動をして、日常に振り回されてしまって人生が停滞しそうな方に、もっと活発に生きていこうみたいな、そういうきっかけになるような言葉を日々発信しております。今日で49歳になります。よろしくお願いします。

さわ:お誕生日おめでとうございます。いれぶんさんのこの本『自分に自信が持てません』ですが、発信を始めて、会社員を辞められて、いろいろ本を書くようになって、オンラインコミュニティとかやるようになって、なんかその人生で、本当にベスト50の言葉が詰め込まれた本だなって思いました。

いれぶん:20代、30代の頃の自分って、すごくポンコツで。よく落ち込んだんですよね。思い出すといろいろあるんですけど。お客さんに怒られて涙を流しながら出張に向かったりとか、いろんなことがあったんですけど。そういう時に、いろんな人からかけられた言葉だったりとか、あと読んだ本とか、いろんな言葉に助けられてきたなと思いながら毎日発信してるんですけど。その中で、ちょっと少し心が弱ってしまったような時に効く言葉を50個集めたような、そんな本ですね。

さわ:この本を読んで、なんか全ての言葉が、本当に刺さりまくったんです。私は精神科で普段診察してるので、「どうせ私なんて無理」とか「どうせ僕なんて」とか、やっぱりそういう言葉をよく耳にするんですよね。それがこの本を読んで、まだ何も始められてない人も、「あ、僕でもできるかもしれない、私でもできるかもしれない」っていう勇気を、本当にこの本『自分に自信が持てません』は与えてくれるんじゃないかなって思ったんですけど。例えば、「小さく学び、小さく動けば未来は少しずつ見えてくる」というところとか。自分が向いなければ始めちゃいけないってことでもないし。失敗しそうなことでも、やったらいいみたいな。なんかそこらへんが、すごく響いたんですけど。

いれぶん:「自信」ってやっぱり、ほとんどの人が持ってないと思うんです。さわさんだったら精神科医として活躍されていて、精神科医としてはもちろん自信あると思うんですけど。例えば、まだやったことがないこと、Xとかも私と比べるとまだ歴がまだ短いと思うんですけど。人はやっぱり、自分が慣れてることには自信はあるけど、それ以外の事って全部自信ないじゃないですか、基本的には。

さわ:ないです。

いれぶん:でも新しいこと始める時って、自分が好きで、自ら積極的に始めたいことだったら別ですけど。なんかちょっと恥ずかしいし今さら怖いなって思ってることについては、もう完全に自信がないことばかりから始まるはずなんで。でも始めないと、結局慣れない。自信がないからやらないっていう人は多いんですけど、結局やらないから自信が持てないってことなんですよ。私って何するにしても最初めちゃくちゃ下手くそな状態から始まるんですよ。アルバイトとかもそうだし、サラリーマンの営業の仕事もそうだったんですけど。めちゃくちゃできないところから始まって。なんか最終的には一番上手くなるっていう。そういう経験をしたんで、もうどんな人でもやっぱり最初は下手くそだし。でもやるからこそ上手くなっていくんだからっていうメッセージを、この本には書きたかったっていうのがあって。だからこそ「小さな一歩から始めよう」というようなことをたくさん書いた気がします。

さわ:いれぶんさんはあんまり熱しやすく冷めやすくないんですか?

いれぶん:いや、そうでもないです。熱しやすく冷めやすくもありますよ。昔は特にそうで、好きなこととか趣味とかもどんどん変えてましたね。ただ、大学生時代のアルバイトとかもそうだし、仕事にしても辞めるとなると誰かと関わるじゃないですか。そうすると、なんか辞めることに対してストレスがあって。それで続けていった時に、なんとなく自分上手くなったなとか、辞めなくてよかったなと思うような、ちょっとした成功体験があって。そこからですね、続けられるようになったのは。

さわ:へー、そうなんですね。

いれぶん:Xで言うと、私は6年ぐらい前にお金が全然なくなっちゃったり、信用もなくしちゃったりして、もう何もすることがなくなって、当時Twitterしかなくて。もう辞められない、もう他にやることが何にもないような状態。超どん底でした。

さわ:その時は何が目標だったんですか?

いれぶん:いや目標どころか、お金を失ってしまって、なんとかそれを取り戻さないといけないっていう、四面楚歌状態。崖から落ちる寸前のところで踏みとどまって、わずかな光を手繰り寄せたいっていう。でもやっていって1年ぐらい経った時に、たくさんの方から「いいね」をもらえるようになって。何かを目指していたというよりも、目の前に向かって進み続けたら、いつの間にかフォロワーさんが10万人になっていたっていう、そんな感じでした。