米経済の主要指標は、新型コロナウイルス禍前のどの時点よりも説得力を持って、一様に好ましい方向を指し示している。インフレ率は低下している。労働市場は持ちこたえている。成長は堅調だ。これは一時の状況であり、最終的な判断ではない。だが、景気後退を伴わずにインフレが緩和するソフトランディングの達成に、経済が最も近づいた状態だ。わずか4年前、多くのエコノミストは、それは不可能だと述べていた。昨年4月、経済がソフトランディングに近づいていた時には、急激な関税引き上げにより、予測担当者はインフレの再燃を警戒する事態となった。現在は、景気後退を伴わずにインフレが米連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%に戻る可能性が再び現実味を帯びている。