「積水ハウス地面師事件」の主犯格、刑務所で出会った「まさかの2人」とは?Photo:SANKEI

積水ハウス事件の主犯格として起訴されたカミンスカス操は懲役11年の実刑判決を受け、長野刑務所に収監された。同じ刑務所内で過ごしていた仲間が明かす、カミンスカスの意外な素顔とは。※本稿は、ノンフィクション作家の森 功『地面師vs.地面師 詐欺師たちの騙し合い』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

刑務所仲間が語る
雑居房暮らしの実態

 奇しくもカミンスカスは、積水ハウスの海喜館事件のあと、塩田の脱税事件で半年暮らした長野刑務所に舞い戻った。橘田実(編集部注/仮名)は同じ部屋で暮らしていた受刑者の一人だ。橘田がカミンスカスの刑務所暮らしについて、打ち明ける。

「操さん自身の服役は2022年の2月から始まりました。たまたま私のいた共同室に入ってきたんです。6人が生活する雑居部屋の共同室で、彼は3ヵ月ほどで別の部屋に移りましたが、働く場所が同じ工場だったので、私は出所するまでずっといっしょでした。

 世間では怖い人に思われているかもしれませんが、優しい方でした。いろんなことができる方なので、刑務所でも他の受刑者の面倒をよく見ていました。服役してからちょうど2年経った2024年の2月でした。『地面師の本を書いた森さんに連絡をしたいんだけれど、方法がわからない』と言うので、『だったら、試しに出版元の講談社に手紙を書いてみたらどうですか』と伝えたんです。それで森さんとつながることができたようなので、喜んでいました」