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鉄道を通した英語の面白さを、都立高校の英語教師だった旅行作家が解説しよう。日本の鉄道に多い和製英語とは?受験英語に苦しんだ大人も楽しめる。英語の学び直しにもおすすめだ。※この記事は、野田隆『鉄道で親しむ英語』(交通新聞社)の一部を抜粋・編集したものです。
そもそもtrainとは?
英語が指すのは「動き」なのだ
鉄道に関する英語で、最初に挙げたいのはtrainという単語だ。ここから話を始めよう。
さて、trainとは? と訊ねられると、少しでも鉄道に関心がある人なら「電車」あるいは「列車」と即答するだろう。鉄道に関する英語では、もっとも使われている言葉のひとつで、日本語の出版物やインターネットでも、ふつうに「トレイン」と、カタカナで頻出している。すなわち日本語同様にふつうに使われているので、「train=列車」という意味に、何の疑問も湧かないに違いない。
しかし、英語では、これは半分しか当たっていないのだ。英和辞典には、大きく分けて2つの意味が記されている。
(1)列車、汽車、電車(2)訓練する、教育する
日本人としては、なぜ「列車」と「訓練」が同じ言葉なのか? と、まずここで大きな壁に当たってしまう人が多い。日本語でも同じ言葉で違う意味というケースはあり、「虫」「蒸し」などはその例で、料亭で茶碗蒸しを供された外国人が「これは虫料理だ」と慄いたという、笑うに笑えない話もあるのだが、それはさておき、日本語のムシのケースと違うのは、「train=列車・訓練」は、実は同じこと、とくに動作や動きを指していることだ。
そこで、trainという単語における同じこととは何か? ここに、日本人が英語を理解するための最初のステップがあるのだが、日本人にはなかなかこれが難しい。







