◆AIを恐れるのはもうやめよう
誰にでも悩みや不安はあるもの。とくに寝る前、嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか? そんなとき心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイであることのカミングアウトやパートナーとの死別、うつ病の経験を経た著者だからこそ紡げる言葉が、沈んだ心にそっと寄り添います。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
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AIに怯える人が勘違いしていること
今日のテーマは「AI」についてです。AIに仕事を奪われてしまうのではないかと不安に思っている人がいるかもしれませんが、結論から言うと、たぶん大丈夫でしょう、というお話をしたいと思います。
私はAIの専門家でも評論家でもありませんので、非常に大雑把な考え方にはなりますが、AIの登場によって、仕事の質や内容、そして必要とされる仕事の中身が少しずつ変わってくるのは間違いないと思います。
「もうレポートは意味がない」と嘆く現場
先日、X(旧Twitter)の投稿で「学生が提出するレポートがどれも満点になってしまい、レポート課題の意味がなくなってしまった。みんなAIを使っているからだ。だからもう試験に切り替える」と嘆いている先生を見かけました。
たしかに、今のAIは一部の人がうまく使いこなす「ツール」のレベルを超えています。これまでのツール(例えばPhotoshopなど)は、それを駆使して自分で作業を行うという「本人のオリジナリティ」が活きる余地がありました。
AIが即座に「完成品」を出す時代
しかし、現在のAIは、その作業過程をすべてスキップして「こういうものを作って」と指示するだけで、完成品を作り上げてしまいます。人間側は、出来上がったものに対して「もっとこうしたほうがいいのではないか」と指示するだけの立場になりつつあります。
クオリティとしては人間が作るものとほぼ変わりませんし、そこに創作性があるかと言えば、「自分の好みはこちらだ」と指示をしたり、意見を言ったりしているに過ぎません。そうなると、作成過程を見るという意味でのレポートや、ただ文章を書くという仕事は、意味がなくなってくるかもしれません。
ルールが変わっても、あなたの価値は消えない
これは、仕事においても同じことが起きています。例えばライターさんの仕事は、AI化が一番進んでいる分野なので、難しい局面に立たされたりすることもあるでしょう。しかし、どんなにAIが優れていても、あくまでそれは「道具」です。
AIが自動的にどんどんコンテンツを作れるようになったとしても、そこに人が介入する余地がなくなるわけではありません。結局のところ、AIを使って完成度の高いものを大量に作ったとしても、「これはAIが作ったな」とわかってしまいますし、似たようなものばかりが溢れかえってしまえば、人々の注目を集めることはできません。
仮にAIを使って今までになかったような斬新なものを作り出したとしても、あっという間に真似されてしまい、特別なものではなくなってしまうでしょう。それでも、ちょっとした文脈や、自分にしか出せない「味」というものは必ず作れるはずです。仕事の質が、そちらの方向へシフトしていくだけなのです。



