なぜ若手のホンネが分からないのか?
上司がやりがちなNG言動
そこには、管理職世代に深く染み付いている「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」への過信があります。
多くの管理職は、若いころから「ホウレンソウは部下から行うものだ」と教育されてきました。そのため、講演などでも管理職から「最近の若手はホウレンソウをしてこない」という相談をよく受けます。
しかし、ここで見落とされがちなのは、ホウレンソウが「待ちの姿勢」である点です。ホウレンソウは基本、相手からのアクションを待つ仕組みです。若手から自主的に働きかけてくれなければ、上司は状況を知る機会を失います。
しかも、オンラインコミュニケーションが進み、物理的な距離がある今の環境では、飲み会のような補完的な場も機能しません。上司が「待ち」に徹している限り、若手のホンネを知る機会は永遠に訪れません。
デキる上司が大事にしている
「ザッソウ」とは何か
一方、現代のデキる上司が、従来のホウレンソウよりも重要視しているのが、「ザッソウ(雑談・相談)」です。
ホウレンソウは業務命令としての性質が強く、主に結果を管理するためのツールです。これに対してザッソウは、もっとライトで自由な「対話の時間」です。
日々のちょっとした困りごとはもちろん、最近興味を持っていることや、休日の過ごし方など、話題は何でも構いません。
なぜ、一見無駄に見える「雑談」を大切にするのでしょうか。それは、「関係性」こそが、対話を育む土台だからです。
ライトな会話を通じて、日頃から心の距離を縮めておく。そうすることで、本当の困りごとが発生した際に、メンバーのほうから自然と「報告・連絡・相談」がしやすい環境が整います。信頼関係というインフラを築くためにこそ、ザッソウが必要なのです。
デキる上司が「何でも言ってね」の
代わりにやっている2つのこと
若手のホンネをうまく引き出すために、2つのポイントを紹介します。
1. スケジュールは管理職側から入れる
1つ目のポイントは「スケジュールは管理職側から入れる」です。
ホウレンソウは「報告せよ」という命令の意味合いが強く、最初のアクションは若手に委ねられます。しかし、話題が深刻な困りごとや悩みであればあるほど、若手側から「ちょっと相談があるのですが……」と声を上げるのは非常に勇気がいります。







