また、上司が「何でも言ってね」と口では言っていても、忙しそうにしていれば若手は遠慮してしまいます。そこで、ザッソウのスケジュールは管理職側から入れるのがおすすめです。
「毎週○曜日、○時から30分」といった形で定期的な枠を固定しておけば、上司側の手間はさほどかかりませんし、「わざわざ時間を作る」という心理的・実務的労力も削減できます。また、若手にとっても定期的に決まっていることで「その時間に話せる」という安心感につながります。
2. 若手が話したいことを話せる場にする(傾聴)
2つ目のポイントは「若手が話したいことを話せる場にする」です。
相手の経験が浅いと、上司は良かれと思ってすぐに「こうすべきだ」とアドバイスをしたり、自分の成功体験に基づいた「俺たちの時代は……」という武勇伝を語ったりしがちです。しかし、上司の話を聞かされてばかりでは、若手はホンネを言えません。
若手のホンネを知りたいのであれば、上司は徹底して「聞く側にまわる」、つまり傾聴の姿勢を貫くことが重要です。アドバイスは必要最小限にとどめ、若手が何を感じ、何を考えているのかを最後まで遮らずに聴く。この「聴く」という行為そのものが、若手の自己肯定感を高め、信頼関係を深める鍵となります。
対話の時間を確保することには
どんなメリットがあるのか?
対話の重要性は理解できても、忙しいのが管理職です。「対話の時間など確保できない」という壁にぶつかる方は多いでしょう。
全ての人に与えられている時間は同じです。時間を確保するためには、現状のタスクの中から何かを「なくす」「やめる」「減らす」「あきらめる」の4つから選ぶしかありません。
そこで、私が実際に経験した、対話の時間を確保することによるメリットをお話します。
1つ目は、「問題の早期発見」です。定期的に対話を重ねることで、問題が大きくなる前にキャッチアップできます。これは、事後処理にかかる膨大の時間とコストを防ぐことに繋がります。
2つ目は、「若手が自発的になる」ことです。関係が良好になると、若手は自発的に考えるようになり、上司がこと細かに指示を出さなくてもよくなります。その結果、上司は一人で頑張るのではなく、チーム全体で仕事を回せるようになります。
対話は管理職の仕事を
やりやすくするための先行投資
ただでさえ忙しいのが管理職。「若手から報告してほしい」という期待を抱きたくなる気持ちはわかります。しかし、現代の環境下で「待ちの姿勢」を続けても、事態が好転することはありません。
若手のホンネを知り、理解するためには、あなたからの能動的な対話が必要です。対話への投資は、若手が成長し、管理職の仕事をやりやすくするための先行投資ともいえます。それは、管理職側のちょっとした振る舞いを変えていくことからはじまるのです。







